「初戦からいい競馬ができれば」（林師）

　ＧⅠ３勝馬のソングラインが始動する。

　３歳春にＮＨＫマイルＣ②着、秋には富士Ｓで初重賞を制した。４歳春はサウジアラビアの１３５１ターフスプリントで海外重賞勝ち。帰国初戦のヴィクトリアマイルは不利があって⑤着だったが、安田記念でＧⅠウイナーに輝いた。

　５歳の今年も春は同じローテーション。サウジ遠征は⑩着でも、戸崎と新コンビを組んだ２走で結果を出した。ヴィクトリアマイルでは内からソダシを頭差で競り落とすと、安田記念では外からまとめて差し切りだ。

　林師は「春のＧⅠ２走はジョッキーのおかげで強いレースをしてくれました。ヴィクトリアマイルは３回、安田記念は２回続けて乗ってもらい、いい結果につながったと思います」と話す。

　夏場はノーザンファーム天栄に放牧へ。９月８日に帰厩し、順調に乗り込まれている。

　ウッドで週２本の追い切りをきっちりと消化。先週水曜は６Ｆ８４秒８―３７秒５、１Ｆ１１秒４。３頭併せで悠々と最先着を果たした。

「いい状態で戻ってきましたね。２週前からジョッキーが乗り、心技体とチェックしてもらっています。１週前は３頭併せの真ん中でいい動き。ジョッキーも“問題ないですよ。順調です”と」

　この後は１１月４日に米国のサンタアニタで行われるブリーダーズカップマイルを予定している。弾みをつけて世界の大舞台に向かいたいところ。

「左回りがいいので、ここから。東京は得意ですからね。東京の千六はスピードとスタミナが必要。ここ２走を見てると、千八にも対応できるんじゃないかとみています。初戦からいい競馬ができれば」

　期待が大きく膨らむ。