【スプリンターズS】2週連続の調教騎乗 福永技術調教師が感じた〝戦友〟ピクシーナイト良化の兆し
公開日:2023年9月27日 14:00 更新日:2023年9月27日 14:00
「良化の兆しは感じた。馬自身はまだ枯れていない」(福永技術調教師)
思い出の中山スプリントで復活なるか。2年前のスプリンターズS覇者でもあるピクシーナイトだ。
中間はブリンカーを着用し、さらに1週前、最終追いでは、デビュー戦から香港スプリントまで9戦でコンビを組んできた〝戦友〟の福永技術調教師に調教を依頼。現状の足りないピースを埋めるための策を練ってきた。別掲の最終追いの後、福永師はこう話した。
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──2週連続での調教。テーマはどこに?
福永師「先週、久しぶりに乗り、いい頃と比べ、踏み込みに物足りなさを感じたので、厩舎にそれを伝え、修正してもらいました」
──手綱、背中から伝わる感触は?
福永師「先週より随分とよくなった感じ。全体的に時計は遅かったけど、心臓なんかはできてきた。最後まで体も使えていたし、良化の兆しは感じましたよ。馬自体はまだ枯れてない。一線級とやれるから、この追い切りで上がってきてほしい」
──上昇気配?
福永師「期間が短い分、劇的な変化を求めるのは難しいけど、いい兆しは見られたね。前走(セントウルS⑧着)は、スタートしていつものトモの使い方ではなかった。先週の追い切り後にケアしてもらい改善。その効果は出てきた。ここからどう変わるか。追い切り後にもう一段上がってくれたら」
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走る馬はレースを察知して自分で体をつくると、昔からよく言われてきた。〝盟友〟でもある福永師が昔を思い出す刺激となるか。実際に、1週間あればガラリと変わるのが名馬の特徴だ。3番手から抜け出してレシステンシアに2馬身の差をつけたのが2年前。陣営を始め、復活を期待する声は大きくなっている。