【ローズS】ブライトジュエリー秋は大舞台

公開日:2023年9月12日 14:00 更新日:2023年9月12日 14:00

 ブライトジュエリーが秋華賞の切符を掴む。

 3月のデビューから、わずか3戦のキャリアだが、好素質であることは存分に示している。①③①着の戦績もさることながら、その内容がいい。

 デビュー戦からインパクトを残した。中京芝二千を発馬で寄られて、後方から。3角でも後方15番手。そこから直線は内にもたれながらも突き抜けた。2戦目はGⅡフローラS。レースの後半が58秒1―45秒9―34秒1で逃げたゴールデンハインドが勝つ前有利の展開でイン7番手から③着。惜しくもオークスの権利を逃したが、先々の期待が持てるレースであった。

 実際に、自己条件に戻った前走のマカオJCTではあっさり勝ち上がった。「フケがきて、テンションが高く、道中は力んでいました」と橋口師が振り返る競馬。1角進入でハミを噛み、向正面ではマクった馬に反応もしていた。それでも、直線は1頭分の狭いスペースを突くと残り1F先頭で勝負を決めた。1馬身後方の②着は京都2歳S③着もあるヴェルテンベルク。力の違いを見せて押し切った。

「馬体重はそこまで変わりませんが、馬は成長していますね。新馬戦と比べたら、実が入って随分とたくましさが出てきています」

 8月15日に帰厩してからのトレーナー評だ。牝馬らしい細さを兼ねたのが春だったが、丸みを帯びた馬体に成長した。

 2週前にCウッドで6F83秒3、ラスト11秒8をマークし、鮫島駿が騎乗した1週前は6F79秒3を記録しながら、ラストを11秒6でまとめた。

 春GⅡ以来となる鞍上も「動きは良く、操縦性も上がっています。長く脚を使える馬。ここで権利を取れたら本番が楽しみになります」と話す。

 本来はオークス組が強いこの秋華賞トライアルだが、今年はラヴェル、ソーダズリング、レミージュの3頭のみ。十分にチャンスありだ。

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