リーディング大混戦の新潟は戸崎VS川田のバトルに注目
公開日:2023年8月31日 14:00 更新日:2023年9月2日 09:07
札幌は横山武、小倉は坂井でほぼ確定だが……
今週でいよいよ夏競馬も終わり。新潟、小倉、札幌の3場同時に閉幕となる。
では、注目の各地のリーディング争いはどうなっているか。
まずは札幌。こちらは横山武でほぼ確定だ。先週までに18勝。2位ルメールが13勝だから、5勝もの差をつけて、逃げ切り濃厚だ。
というのも、横山武はこの土日とも札幌だが、ルメールが札幌で騎乗するのは土曜だけ。日曜は新潟記念でサリエラの手綱を取るために新潟へ。いくら固め打ちが得意なルメールであっても、逆転は難しい。
もし、横山武がリーディング獲得なら、21年から3年連続に。ただ、21年は20勝で、昨年は22勝だから、今年も「20」の大台に乗せたいところだ。
ちなみに、函館から通算した北海道リーディングでも、現在32勝で、2位佐々木に8勝差。今年、大きくブレークした2年目の佐々木は函館で18勝を挙げて、横山武に4勝差をつけ、19歳にして函館リーディングに。ただ、札幌では少しブレーキがかかり、6勝で4位にとどまっている。
4週間と短い夏の小倉は坂井が逃げ切り態勢。3週間で9勝を挙げ、2位に3勝差。その2位川田は今週、新潟で騎乗のため、5勝で3位争いをしている団野、幸がよほど固め打ちを決めない限り、逆転は困難。ちなみに、坂井は今週、土曜は新潟で騎乗。小倉参戦は日曜のみとなっている。
札幌、小倉とは異なり、大混戦なのが新潟だ。こちらは10勝が2人で、どちらがリーディングについても不思議ではない状況である。
②着回数の差で暫定トップなのが戸崎だ。昨年は19勝で、2年連続のリーディングを狙える位置にいる。
それを阻まんとばかりに虎視眈々なのが川田。暑熱対策のために関西エリアの競馬がない時、新潟に参戦。2回新潟の4日間のみ、わずか18鞍の騎乗で〈10314〉、勝率・556、連対率・722という驚異的な成績を残している。
川田は37歳、戸崎は43歳。学年では戸崎が5つ上だが、先週のワールドオールスタージョッキーズの表彰式における全出場騎手のフォトセッションで、武豊と川田の間に入ろうとした戸崎を、川田が前に軽く突き落として、再度入ろうとすると今度は川田が後ろに落とすというシーンがあり、場内は大きな笑いが起きていた。2人はそういうおふざけができる間柄なのだろう。
今週、戸崎はもちろん、川田も土日とも新潟に参戦する。果たして、新潟リーディングからも川田が戸崎を突き落としてしまうのか。それとも戸崎リベンジ(?)か。週末の2人の戦いは要注目だ。