【札幌記念】ジャックドールは伸びを欠き、シャフリヤールはサッパリ GⅠ馬を悩ませた朝の雨

公開日:2023年8月21日 14:00 更新日:2023年8月21日 14:00

 プログノーシスとは対照的にさっぱりだったのが国内GⅠ馬2頭。札幌記念連覇がかかった1番人気のジャックドールは⑥着なら、ダービー馬シャフリヤールは⑪着だ。

 ともに、道中は好位を追走しながら伸びず。これは見た目以上にタフな馬場が影響したか。

 札幌は前日の土曜に雨が降った時間帯があったうえに、日曜は朝7時過ぎから1時間半ほどの雨が。その影響で芝は“稍重”スタート。その後も結局、“良”まで回復することはなかった。洋芝で馬場が渋り、タフさが要求される状態になっていた。

 しかも内を避けて通る馬が多かったように、今年は例年以上に馬場の荒れも目立つ。よりパワーがいる馬場への対応力が問われたのだ。

 ジャックドールは金鯱賞が二千メートル1分57秒2のレコードで逃げ切り。シャフリヤールもダービーではラスト3F33秒4の瞬発力で差し切ったディープインパクト産駒で、レース後には喉頭蓋エントラップメントを発症していたことも判明した。

 本来は両馬ともにスピード勝負でこそ強いタイプ。秋への始動戦として結果を出せなかったことは残念で、シャフリヤールは今後、手術の予定とのこと。時間は要するかもしれないが、ジャックもこの一戦で評価を下げる必要はなし。秋GⅠで時計勝負になれば、本来の力を発揮してこよう。

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