【函館2歳S】ロータスワンド視界良好

公開日:2023年7月11日 14:00 更新日:2023年7月11日 14:00

姉も兄も美酒を味わった

 土曜の函館メインは函館2歳S。キャリアが浅く力量比較が難しいが、まずピックアップしたいのは当地デビュー組だ。

 特に、開幕週に今回と同じ舞台である芝千二で逃げ切り勝ちを演じたロータスワンドに耳目が集まる。

 初戦は大外枠からポンと好発を切ると、そのままハナを譲ることなくゴール。その余裕綽々のレースぶりもさることながら、何と言っても血統的背景が見逃せない。

 姉のブランボヌールは函館で新馬→函館2歳Sを連勝、兄のビアンフェは初戦こそ②着と取りこぼしたものの、続く未勝利戦を勝って、函館2歳SもV。ついでに言うと母のルシュクルも函館で新馬勝ち。高い函館適性をバックボーンに持っているからだ。

 もうひとつ注目したいのはローテーション。

 過去10年で最も成績がいいのは中2週。まだ体調が安定しない若駒だけあって、程よく間隔が詰まっている方が調整がしやすいことを示している。

 ロータスワンドは中4週。気掛かりではあるが、その懸念材料を払拭するべく、陣営は在厩調整を選んだ。

「手元に置いてもらったことで緩むことなく進められました。まだバシッと仕上げていなかったので上積みしかないですよ」と木野助手は“順調”を伝えてくれた。

 さすが、過去に函館2歳Sを3回(15年ブランボヌール、18年アスターペガサス、19年ビアンフェ)制した中竹厩舎。勝ち方を熟知していると言えよう。

 4回目の函館2歳S制覇に向けて準備は万端、視界は限りなく明るい。

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