【七夕賞】フェーングロッテン今度こそ
公開日:2023年7月4日 14:00 更新日:2023年7月4日 14:00
前走は勝ちに等しい②着
フェーングロッテンが重賞2勝目を目指す。
昨年のラジオNIKKEI賞で初タイトルを手にすると、その後は重賞で③⑮③②②着。三千メートルがこたえた菊花賞以外ではオール馬券圏内。GⅡ、GⅢ戦では存在感を示している。
特に前走・鳴尾記念の中身が濃い。
レースでは2番手マリアエレーナから厳しいマークを受ける展開。3角から早めに並びかけられると、直線入り口では4番手まで下がってしまったのだ。普通なら、そのまま馬群に沈むところだろう。それがどうだ。直線の急坂で再び盛り返すと、ラスト100メートルではまたもや先頭に立ったのだ。ゴール前で勝ち馬にかわされたが、首差②着なら勝ちに等しい内容と言えよう。
勝ったボッケリーニは、次走の宝塚記念で0秒5差⑦着に健闘したほど。さらに、鞍上の松若はレース後に「まだ真面目に走ってない」と。そう、全力疾走をせずとも、GⅠ好走馬と互角の勝負をして見せたのだ。やはりポテンシャルは相当に高い。
今回は実績のある福島コースに替わり、相手関係も大幅に楽になる。もちろん、状態も文句なしだ。
1週前のCウッドでは6F82秒2―37秒4。普段は先行することがほとんどだが、今回はあえて追走する形。そう、ここにきて負荷を上げてきているのだ。その中でも、ラスト1Fは11秒5をマークしてきた。川合助手は「馬場が重い中で、しっかりと時計が出た。良い負荷がかかり、上々の内容だと思います」と太鼓判を押す。
もう②着はいらない。重賞勝ちの舞台で今度こそ先頭ゴールを決める。