【宝塚記念】陣営直撃 アスクビクターモア巻き返し
公開日:2023年6月22日 14:00 更新日:2023年6月22日 14:00
このままでは終われない――。関東馬アスクビクターモアが逆襲に燃えている。
現4歳世代の中でも実力はトップクラス。菊花賞を制しており、ダービーではドウデュース、イクイノックスらと熱戦を繰り広げた。しかし、日経賞、天皇賞・春で⑨⑪着とここ2戦は精彩を欠いており、陣営は巻き返しに向けて準備万全だ。
「復帰後でも一番いいんじゃないかな」(田村師)
――前走を振り返ってください。
田村調教師 「いい感じに仕上がって、輸送もクリアしたんだけどね。うまく噛み合わなかったかな。前がつぶれちゃったし、結果的に3~4コーナーのところで進路がなくなって不完全燃焼だったという思いがあるね。ま、元気に帰ってきてくれたんで、仕方ない」
――中間の様子は。
「日経賞も天皇賞も状態は良かったけど、復帰後でも一番いいんじゃないかな。もともとたたき良化タイプで調子が上がるとそれを持続できる。2回使って落ちているってことはないよ。最終追い切りの動きも良かったし、満足しているよ」
――舞台について。
「阪神は非常に難しいコースだけど、内回りで二千二百メートルというのは向いていると思う。レースセンスが良くて上手にこなしていくのが(アスク)ビクターモアのストロングポイント。そういうものを生かせるような展開にすれば、逆転も可能なのかな」
――何か対策は。
「ゲート練習もさらにノルマを課しているよ。今までは1頭でやっていたのが馬の間に入れたりしてより実戦に近い形式、よりプレッシャーがかかる状況下で。回数も増やしているし、きのうも追い切った後に興奮状態のまま入れても重心のバランスが良かった。収縮して出られる態勢にしてるんで、大丈夫でしょう」
――意気込みを。
「当日に“いい体になっているね”と言ってもらえるような仕上がりだと思う。頑張りたいね」