【宝塚記念】調教マル特チェック(美浦コース、栗東坂路)

公開日:2023年6月21日 14:00 更新日:2023年6月21日 14:00

アスクビクターモア、馬なりでもダイナミックなフットワーク

アスクビクターモアA
 1週前に長めから十分な負荷をかけているが、けさもウッドで5F65秒3―36秒1、1F11秒5の好時計をマークした。オーバーワークを避ける意味で、テンにゆっくり入る(6~5F間は16秒9)のはいつものこと。徐々に加速して、直線ではダイナミックなフットワークで駆け抜けた。見届けた田村師は「見た目だと遅いかもしれないけど、実際にこういうラップを刻めているんでね。具合はいいと思うよ」と満足げだ。巻き返しの態勢は整っている。

ライラック   B
 ウッドの併せ馬で道中は1馬身追走。直線は内に併せて馬なりで併入した。時計は5F67秒2─37秒7、1F11秒7。「先週やってるので、併せ馬で相手が動く分に合わせて。いい動きでしたよ」とは相沢師だ。輸送を控えてセーブした内容だが、動き自体はいい。仕上がりに不安はない。

ヴェラアズール B
 ここに向けて中間は坂路、プールにCウッドと多用。2週前にはCウッド3頭併せで6F78秒6を出し、1週前は松山騎乗で6F80秒0、1F11秒4としっかり脚を伸ばしていた。今週は「ドバイで毎日、乗ってもらいいい感触を掴んでくれている」(渡辺師)福永技術調教師が騎乗。向正面からゆったりと入って直線も馬なり。軽い走りで6F82秒2―37秒2、1F11秒3をマークした。手前を3度ほど替えていたが、これはこの馬の癖。「福永さんは“いい状態”と言ってくれました」と。馬体もムダなく仕上がっている。

ボッケリーニ  B
 鳴尾記念で約1年ぶりの勝利を挙げてから中2週。間隔が詰まっただけに反動がキーポイントだが、結論からいえば心配は無用。今週の坂路では4F53秒7、ラスト2F24秒8―12秒0を馬なりでマーク。いいストライドで伸び、見た目以上の時計になった。馬体面でもダメージどころか、張りがさらに増した印象で、パワフルさも感じさせるもの。前走同様に高いレベルのデキにある。

ダノンザキッド B
 4月の香港クイーンエリザベスⅡ世C⑤着後は検疫、放牧を経て5月30日に栗東へ戻ってきた。すぐに坂路入りを再開し、翌週8日にはCウッドで7Fから時計を出して1週前は6F84秒0―37秒5、1F11秒4。雰囲気は全く落ちていない。今週は型通りに坂路で馬なり調整で、4F53秒4、ラスト2F24秒9―12秒2。時計は地味も馬場の真ん中を通りながら軽快な脚さばきが目立っていたのがいい。張り、毛ヅヤも2走前の大阪杯③着時と変わらないもの。海外帰りでも状態面に不安なしだ。

カラテ     B
 この中間も乗り込んできた。「鳴尾記念(⑨着)は内で動けずに不完全燃焼。その分、元気があり余っている感じ」(担当の清山助手)で、1週前は4F54秒0、1F12秒5をマーク。今週も豪快なフットワークで力強く坂路を駆け上がって4F54秒0と先週と全くの同タイム。我慢させつつも、推進力に富み、状態のよさは目立つ。「あとは明良(菅原明騎手)が思い切って乗れるかどうかだけ」。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間