【エプソムC】北と東の重賞に管理馬を送り込む池添学厩舎 中でも注目はエアファンディタ
公開日:2023年6月8日 14:00 更新日:2023年6月8日 14:00
北と東で重賞ダブル制覇を狙うのが、栗東の池添学厩舎だ。函館スプリントSにはブトンドールを、東京のエプソムCにはエアファンディタとレクセランスをそれぞれ送り込む。
中でも注目したいのは、エプソムC出走のエアファンディタ。
昨年2月の洛陽S以降は勝ち星から遠ざかっていたが、今年に入り復調ムードを見せている。3月の大阪城Sで②着に入ると、前走の都大路Sでは上がり3F33秒0の末脚を繰り出して差し切り勝ち。昨シーズンは脚こそ使いながらも差し届かないレースが続いていたが、ここに来て詰めの甘さが解消して取り口も安定。6歳シーズンを迎え、ひと皮むけた印象を受ける。
「具合が良かったので、期待はしていたんです。ただ、直前に大雨が降って馬場が緩みましたからね。そこがどうかな、と思ってはいたんです。でもレースはスムーズでしたし、直線に向いた時には〝差し切れるな〟と。鮮やかなレースだったと思います」(池添学師)
前走から中3週。間隔が詰まっているため馬なり主体の調整でも、動きは活気にあふれている。
ケイコ駆けはしないタイプにもかかわらず、1週前の水曜坂路では4F53秒9をマーク。2F25秒1は自己ベスト3位となるタイムだから、体調はさらにワンランク上向いている。
唯一の懸念材料は⑨⑤着と結果が出ていないと東京コースか。ただ、それも心配ない。
先週日曜には左回りのCウッドで走りを確認し、6F88秒4─39秒0、1F12秒5をマーク。トレーナーは「調教の感じからは、左回りに変わるのは気にならない」と一蹴した。さらに、「当時(21年5月のむらさき賞⑨着や21年11月のキャピタルS⑤着)から馬は成長していますし、デキも違いますから」とも。
「ここ2戦は中団につけて競馬ができていますし、ラストも確実に伸びてくる。レース内容は良くなってるように、千八もピッタリです。しまいの切れは、重賞を獲れる馬のモノ。期待しています」
充実期を迎えた6歳シーズン。勢いそのままにタイトル奪取となるか。