【NHKマイルC】巻き返しを期すドルチェモアだが、ここにきて朝日杯のレベルに疑問符が
公開日:2023年5月3日 14:00 更新日:2023年5月3日 14:00
NHKマイルCは今年も大混戦ムードだが、最大の注目馬はやはり昨年の2歳チャンピオンであるドルチェモアではないか。
札幌の千五で新馬勝ちし、2戦目はGⅢサウジアラビアRCで連勝を決めた。そして、3戦目の朝日杯フューチュリティSで3戦3勝。内枠からセンスのある立ち回りで、あっさりと頂点に立った。
当然、期待された3歳初戦のニュージーランドTだが、ゲートに入るのを嫌がり、しかも中山の稍重馬場を5F57秒7で逃げることに。絡まれてオーバーペースになっては、失速も仕方がなかった。とはいえ、0秒6差⑦着だから力は示している。前回は単勝1・7倍。一度負けたことで本番は人気が割れるだけに、馬券的にはおいしい存在となったが……。
ここにきて気になるのが昨年の朝日杯のレベル。その後、好結果を出している馬が非常に少ないからだ。
②着だったのはダノンタッチダウン。ブッツケで皐月賞に出走。シンガリ⑱着に敗れている。
③着レイベリングは共同通信杯に出走して⑨着に敗れ、その後は休養。
④着キョウエイブリッサは共同通信杯で⑪着、必勝を期したはずの1勝クラス平場でも③着に敗退し、アーリントン
Cは⑧着だった。
⑤着バグダラスはファルコンS、ニュージーランドTで⑦⑫着。⑥着オールパルフェはスプリングS⑦着と、いずれも着順を上げることができていない。
例外は⑦着だったオオバンブルマイで、アーリントンC勝ち。重賞で馬券圏内に入ったのはこの馬のみである。
良馬場で1分33秒9の勝ち時計も目立たない。実際、1週前の阪神ジュベナイルフィリーズ=リバティアイランドは1分33秒1である。
時計面でも疑問符がつく昨年の朝日杯。ドルチェモアは果たして、本番で巻き返せるのか。