【阪神大賞典】兄弟対決は見もの アイアンバローズ初重賞ゲット
公開日:2023年3月16日 14:00 更新日:2023年3月16日 14:40
アイアンバローズが初タイトル獲得を目指す。
4歳時に二千四百の白鷺特別、緑風Sと連勝してオープン入り。暮れのステイヤーズSでは途中からハナを奪い、直線は“押し切るか”のシーンをつくり、ゴール寸前にディバインフォースにかわされて半馬身差②着だった。
5歳の昨年はこのレースから始動した。好位から直線は早めに先頭に立ち、最後にディープボンドに差されて、4分の3馬身差②着。マラソンレースで惜しい銀メダルが2つとなっている。
今年の初戦には東海Sを選んだ。結果は⑩着も悲観することはない。
上村師は「ダートに挑戦してうまく流れに乗れていましたが、カラ馬の影響で動きたい時に動けなくて。本当は自分から動きたかったので……。ダートがダメだからというわけではなく、ローテーションで従来の長距離戦のここへ」と話す。
中間は放牧を挟んで調整。2月22日に帰厩し、コース、坂路で順調に乗り込まれている。先週まで5本の時計をマーク。今週水曜はCウッドで6F85秒0―38秒0、1F11秒9を馬なりで駆け抜けた。
「以前は休ませると緩むところがありましたが、年齢を重ねてそこも改善してきたし、順調に仕上がってきました。ダート戦でしたが、前走の千八で流れに乗る競馬もできたことが、今回へもつながってくれませんか。好走して天皇賞へつなげていきたいですね」
半兄パレスマリスは13年の米GⅠベルモントS(ダート12F)の勝ち馬。半弟のジャスティンパレスは昨年、神戸新聞杯を制して、菊花賞で③着と上位争いを演じた。
弟とは今回、初めて対決する。兄の意地を見せることができるか。