【阪神大賞典】ボルドグフーシュ飛躍の年
公開日:2023年3月14日 14:00 更新日:2023年3月14日 14:00
阪神大賞典はボルドグフーシュに注目したい。
これまで10戦を消化し、うち8戦で馬券圏内という超安定株。二千四百メートル以上では①②②着と、連対率は100%を誇る。そう、距離が長ければ長いほどパフォーマンスを上げる、生粋のステイヤーなのだ。
特に、暮れの有馬記念は秀逸だった。
いつも通りゆっくりスタートを出ると、道中は後方2番手で虎視眈々。動き出したのはラスト4Fを過ぎてから。馬群の大外に持ち出して一気にマクり、直線入り口では先行集団を射程圏に入れた。直線でもその脚色は衰えることはなく、ラストまで伸びて②着に入って見せた。
イクイノックスに0秒4差をつけられたとはいえ、相手は現役トップクラスだ。むしろ他馬よりロスの多い競馬をしながらも、上がり最速をマークした点は評価したい。脚力の強さと心肺機能の高さはGⅠ級。来年こそは、と思わせるレースだった。
その後は放牧でリフレッシュ。2月23日に帰厩し、今月1日には坂路で初時計。いきなり自己ベスト2位となる4F51秒9をたたき出してきた。そして8日のCウッド追いでは川田を背に6F79秒9―36秒1、1F11秒4の好時計をマークだ。追い切りを見届けた宮本師は「牧場でも乗ってもらって、しっかり下地をつくってもらった。休養前と変わらず、順調にきてるね。川田ジョッキーには“ここまで時計が出てると思わなかった。能力のある馬、特有の走りです”と言ってもらえたよ」と、ご満悦の表情だった。
「まだ重賞を勝っていないからね。そろそろ勲章が欲しいよ」
飛躍の年にするべく、まずは初戦で結果を出したい。