セブンマジシャンが巻き返しを期す。

　昨秋に新馬、黄菊賞と２連勝。２番手と後方からの違った競馬で最速の上がりを繰り出す、強い内容だった。暮れのホープフルＳは道中で行きたがりながらも直線はしぶとく脚を伸ばして０秒４差⑥着。そして、今年初戦には京成杯を選んだ。

　１番人気に推されたここでは後方を追走。ホープフルＳとは違い、折り合いはついていた。ところが、４角で外に振られると、直線では内から寄られ、いったん減速することに。さすがに③着が精いっぱいだった。

　高野師は「前走は賞金加算を狙ったレース。２度の不利があって、かわいそうなことになりました。加速させたかったコーナーの不利も大きかったし、エンジンをかけ直したところで前をカットされて」と話す。

　前走後は放牧を挟んで調整。すこぶる順調に乗り込まれている。先週水曜は高野厩舎のパターンで坂路で２本目に追い切り。４Ｆ５２秒７―１２秒１で駆け上がった。

「馬はフレッシュさを取り戻してるし、動きもいい。乗りやすさも向上して、いい状態でこれてます。攻め時計だけでなく動きの質も良かった。前走、不利はあったけど、操縦性という意味ではこれまでより進展が見えました。何とか権利を取りたいですね」

　母ハピネスダンサーは中距離で５勝。叔母にはクロノジェネシス、ノームコアと２頭のＧⅠ馬がいる。良血馬が先頭ゴールを決めて、堂々とクラシックに向かう。