【フィリーズレビュー】ブトンドール池添学師に聞いた、ここから始動の意図(ネットオリジナル)
公開日:2023年3月9日 14:00 更新日:2023年3月9日 14:00
GⅡフィリーズレビューの舞台は阪神内回り千四百㍍。一見、前有利かと思うがこのレースは例外と言っていい。というのも、過去10年のうち、〝4角10番手以下〟の馬が9連対。そう、差しが利くレースなのだ。
今年のメンバーなら、ブトンドールが筆頭候補か。函館2歳S勝ちに加え、当該舞台のファンタジーSで②着。千二、千四では展開不問で脚を使ってきた。ここが今年初戦。陣営に意気込みを聞いた。
◇ ◇ ◇
──阪神ジュベナイルFは⑩着でした。振り返ってください。
池添学調教師 「ファンタジーSを使って、コンディション自体は問題なかったです。むしろ上向いていたぐらい。ただ、当時の阪神芝は前、内有利の馬場。展開も向かなかったですね。最後に脚色が鈍ったところを見ると、距離的なところもあったのかなと思います」
──その後の調整過程は?
「リフレッシュ放牧に出して、ひと月前に帰ってきました。1週前はジョッキーを背にCウッドへ。久しぶりのコンタクトなので、感触を確かめてもらいました。しまいのラスト1Fが13秒1と、この馬らしい動きではなかった。何かトラブルがあったかと心配しましたが、ジョッキーは〝(手綱を)放したら11秒切るぐらいの手応えだったので、伸ばさずにあえて抑えた〟とのことでした」
──直前はCウッドで6F84秒4─38秒1、1F11秒6でした。
「先週はしまいで押さえこんだので、今週は気持ちよく走らせました。道中は折り合いが付いていましたし、しまいもしっかり加速。直線でもあと2段階ぐらいギアがありそうな走り。すごく雰囲気はいいですよ。久々を苦にするタイプでもないですからね」
──フィリーズレビューを始動戦に選んだ意図は?
「本質的にはスプリンターだと思うんですが、クラシックを意識して、ここまで調整をしてきました。今回のレースぶりを見て、桜花賞に行くのかスプリント路線に行くかを決めようと。なので千四のここを」
──レースのポイントは?
「内回りの千四ですから、まずは枠の並び。あとは馬群のさばきひとつだと思います。難しいレースではあると思いますが、そこはジョッキーを信頼します」
──意気込みを。
「自分としては、生涯に一度のクラシックに進みたいとは考えています。最終追い切りを無事に終えて、ここまで順調。競馬に向けて、万全の態勢で臨めると思います」