【阪急杯】短距離の新星アグリ 厩舎の偉大な先輩に続くか
公開日:2023年2月27日 14:00 更新日:2023年2月27日 19:08
スプリント界に新星が誕生した。きのうの阪急杯を制したアグリだ。
1勝クラスを卒業したのは昨年8月末の札幌。そこからわずか半年で、2、3勝クラスを勝ち上がり、重賞初挑戦だったGⅢも壁にならず、ノンストップのV4。アッという間に重賞ウイナーに輝いたから、“彗星の如く”だ。
競馬は強かった。ハナをも切れるダッシュ力を見せて盤石の2番手。直線は残り300メートルで先頭に立つと②着ダディーズビビッドの猛追をしのいだ。千四で3連勝だが、勝ちタイムは1分21秒9、1分20秒3で今回は1分19秒5。自身初となる57キロを背負って自己記録を更新したから、底を見せない勝ち方でもあった。
こうなると、楽しみになるのが4週後の高松宮記念。出走すれば、上位人気は間違いない。
安田隆厩舎といえば短距離王国。ダッシャーゴーゴー、カレンチャン、ロードカナロア、ダノンスマッシュにダイアトニックと先輩の名が数多く挙がる。GⅠを勝った馬もいれば、手が届かなかった馬もいる。アグリはどちらか――。
「ジョッキーは千二は問題ないと話していましたし、延びるより短くなる方がいい。使った方が良くなる感じで今回は七、八分のデキ。その中で勝ち切れたから、今後が楽しみです」とは臨場した安田助手だ。
4連勝以上はカレンチャンにロードカナロア。このV4でGⅠ馬への可能性はグッと高まったか。