阪急杯は帽子の色に注目。過去10年間の枠順別成績を調べると、面白い傾向が浮かび上がった。
①②③外 ③着内率
1枠 13014 ・222
2枠 20313 ・278
3枠 04312 ・368
4枠 11116 ・158
5枠 00119 ・050
6枠 11018 ・100
7枠 40119 ・208
8枠 11122 ・120
1、2、7、8枠で8勝。経済コースを走れる内枠と、道中でゴチャつかない外枠がいいのだろう。19年は8枠スマートオーディンが後方から大外一気に差し切り。1枠レッツゴードンキ、2枠ロジクライが②③着と内、外だけで決まった。
対照的に中めの枠は不振。とりわけ黄色帽の5枠に至っては③着が1回あるだけ。完全な「V字型」を描いている。
もちろん、この5枠が人気薄ばかりだったというわけではない。
15年は前年にこのレースを勝ち、続く高松宮記念も制したコパノリチャードが単勝オッズ1・9倍の断トツ人気に推された。ところが、好位から伸びを欠いて⑥着止まり。16年にはレッツゴードンキが2番人気で⑥着、翌17年も同じく2番人気のロサギガンティアが⑨着と掲示板を外す結果に。21年はGⅠ2勝馬インディチャンプが3番人気で④着まで……。
最後に5枠が勝ったのは17年前のこと。11番人気でアッと言わせた06年ブルーショットガンまでさかのぼる。
果たして、今年の人気馬はどの枠に入るか。もしも5枠だったら思い切って蹴飛ばす手も。