国内ラスト騎乗の福永 ヒヤシンスSで期待に応えるV
公開日:2023年2月20日 14:00 更新日:2023年2月20日 14:00
日本の競馬界を引っ張ってきたトップジョッキーが国内での騎乗を終えた。福永祐一だ。
2月末まで騎乗は可能だが、今週はサウジCデーに遠征。先週が国内でのラストウイークとなった。
その土曜は“ホーム”の阪神。8鞍の騎乗でファンの後押しもあったか、半数の4鞍で1、2番人気に。結果、②着2回と勝利には手が届かなかったが、翌日の東京では魅せた。
ヒヤシンスSではペリエールで1番人気に応える勝ち星。ゴール前は3歳特別戦とは思えない大歓声に包まれて、これがJRAでの最後の勝利となった。
ラストGⅠのフェブラリーSはオーヴェルニュで⑫着。そして、最終の大島特別はゲンパチプライドで⑤着となり、通算1万9497戦、歴代4位の2636勝で国内での騎乗を終えた。
全レース終了後にターフの上で行われたインタビューでは「最高でした。最高のジョッキー人生でした」と涙ぐむ場面がありつつも、「騎手を嫌だなと思わずにこれたのはファンのおかげ。次のステージに進みますが、多くの方に応援して頂ける馬を育てたい」とトレーナーとしての抱負も語っていた。
まだサウジ遠征で騎乗は残っているものの、これからはセカンドキャリアを歩むことになる。JRAGⅠ34勝、ダービーの勲章を3つも取った名手。これからは福永“調教師”としてターフを沸かせてくれることを願いたい。