【フェブラリーS】流れは完全にサウジ→ドバイ 将来も〝GⅠ〟を維持できる!?

公開日:2023年2月16日 14:00 更新日:2023年2月16日 14:22

 別掲の外国馬、そして地方から参戦のスピーディキックが加わった一方で、フェブラリーSを連覇中のカフェファラオ、昨年のチャンピオンズC馬ジュンライトボルトは25日(土)に行われるサウジカップに出走。他にもヴァンドギャルド、クラウンプライド、ジオグリフ、パンサラッサと、日本から計6頭が参戦する。

 かつてフェブラリーSといえば“ドバイ壮行レース”の趣もあった。

 近年では、17年の勝ち馬ゴールドドリームがドバイワールドCへ。11年の勝ち馬トランセンドはドバイWCでも②着と好走している(ただし、当時はオールウェザー)。

 ところが、ドバイの1カ月前にサウジCデーが20年に創設された。当初はサウジC以外のレースを含め、日本馬の遠征は5頭。だが、昨年は12頭に増加し、今年はついに20頭がサウジへ。昨年、日本馬が4勝(ネオムターフC、1351ターフスプリント、レッドシーターフH、リヤドダートスプリント)したことに加え、これらでも①着賞金は日本円で1億円超え。サウジCなら約13億円。遠征馬が増えるのも当然の流れだ。

 こうなると、困るのがフェブラリーSである。

 レースレーティングは113・58。これは直近3年間(20~22年)における平均値で、レースレーティングとは①~④着馬のレーティングを平均したもの。日本はパート1国のため、あるレースをGⅠに昇格させるためには直近3年間で115ポンドを超える必要がある。つまり115がGⅠの基準値になるのだ。

 年間レースレーティングが、格付けの基準値を2年連続で3ポンドを超えて下回ると、格付けに対する警告を受けてしまう。さらに、翌年度も3ポンドを超えて下回ると、日本グレード格付管理委員会、またはアジアパターン委員会において降格が審査される。

 直近3年間でフェブラリーSとスプリンターズSは115ポンド以下が2回。すぐにGⅡに降格ということはないだろうが、このサウジ→ドバイの流れが続き、一流馬がほとんど使ってこなければ、いずれ警告が出ないとは限らない。今後、フェブラリーSのあり方を問われる日が来るのではないだろうか。

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