木津の見解

【函館本紙・木津の函館2歳S】

公開日:2022年7月15日 17:00 更新日:2022年7月15日 17:00

デビュー戦を逃げ切り

 ニーナブランドは420キロとミニサイズだが、デビュー前から担当の島田助手は「体幹は450キロぐらいのものがあるんだよ」と話していた。

 その評価はデビュー戦で証明された。好発を決めてハナを切ると終始先頭を譲ることなく、楽々ゴールを果たしたのだ。

 中間の攻め馬でもハツラツ…

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7月16日(土)函館競馬場

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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