新種牡馬キズナとエピファネイア 適性は現役当時と真逆の不思議

公開日:2020年1月23日 17:00 更新日:2020年1月23日 17:00

京成杯でワン・ツー

 先週の京成杯は先に抜け出したスカイグルーヴを外から一気にクリスタルブラックが差し切り。回りこそ違うが、13年のダービーを思い出したファンも多かったのでは。そう、勝ったクリスタルブラックの父はキズナ、スカイグルーヴの父はエピファネイア。13年ダービー①②着馬の子によるワン・ツーだった。

 この2頭はともに15年に引退し、種牡馬としても同期。今年の3歳が初年度産駒となる。

 現在の勝ち鞍はキズナが38で、エピファが32。ややキズナがリードしているが、ロードカナロアの現3歳が25勝であることを考えれば、上々の滑り出しといえる。

 極上の切れ味でダービーを制したキズナに対して、“不良”の菊花賞、ハイペースでスタミナ勝負となった14年ジャパンC馬のエピファ。どちらかというと、後者がパワータイプのように思えるが……。種牡馬として、ここまで出ている結果は真逆だから面白い。

 キズナ38勝の内訳は芝が28、ダート10。芝でも稍重7勝、重2勝、不良1勝とむしろ切れ味よりもパワー型。また、東京の芝で〈1 6 3 30〉という数字から、父が手にした栄光の舞台を苦手にしている感すらある。

 同様に新潟外回り〈1 1 0 13〉。京都でも外回りより内回りの方が勝ち鞍が多いから不思議だ。

 一方のエピファは芝29勝、ダート3勝。芝の重、不良が〈1 4 3 22〉だから、決してパワー勝負が得意とはいえない。むしろ、苦手と考えるべきか。

 現在の芝は中山、京都とも時計がかかるし、今週末は小倉を含めて3場とも天気が悪化する見込み。割り引いて考えた方が良さそうだ。

 また、キズナには8頭の2勝馬がいるが、エピファは1頭だけ(紫菊賞勝ちのロールオブサンダー)。1勝クラス〈1 2 1 17〉、オープン、重賞では〈0 1 2 13〉と苦戦中である。それぞれの特徴をしっかりと頭に入れておけば、今週の3歳戦はバッチリかも!?

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