【19年度JRA賞】リスグラシューここでも圧勝
公開日:2020年1月8日 17:00 更新日:2020年1月16日 15:33
アーモンドアイは無冠でも常に話題の中心
7日(火)午後にJRAから「2019年度JRA賞」の受賞馬が発表された。
投票した記者は274人。注目の年度代表馬はリスグラシューが271票を獲得した。
昨年は夏から冬にかけてGⅠを3連勝。宝塚記念でキセキに3馬身、スワーヴリチャードに5馬身の差をつけ、海外では豪州のコックスプレートを制覇。さらに有馬記念では5馬身差圧勝という強さを見せたのだから、これは文句のつけようがない。
牝馬の受賞は昨年のアーモンドアイに続き、2年連続。08年以降は牝馬の受賞が増え、08、09年ウオッカ、10年ブエナビスタ、12、14年ジェンティルドンナ、昨年のアーモンドアイが牡馬を抑えて頂点に立っている。
なお、リスグラシューは最優秀4歳以上牝馬とダブル受賞。
満票だったのは最優秀2歳牝馬のレシステンシアのみ。一方、牡馬は朝日杯フューチュリティS馬サリオス、ホープフルS馬コントレイルと候補が2頭いたが、コントレイルが120票の差をつけて受賞した。
接戦だったのは3部門だ。
2位の獲得票数が最も多かったのが最優秀4歳以上牡馬。インディチャンプ(最優秀短距離馬を受賞)が118票を得たが、最多の136票を集めたのはウインブライト。国内でのGⅠ勝ちはないものの、香港での春秋GⅠ制覇がモノをいった。
3歳馬も3冠の勝ち馬がすべて異なり、牡牝ともに大混戦。
牡馬は107票のアドマイヤマーズを抑えて、124票のサートゥルナーリアに。昨年のGⅠ勝ちは皐月賞のみでも、有馬記念②着が決め手となったのかも。
牝馬は桜花賞馬グランアレグリアが121票、オークス馬ラヴズオンリーユーが99票、秋華賞馬クロノジェネシスが47票だった。これも暮れの阪神Cで5馬身差。最後の活躍が票の動向を左右したと思える。
なお、一年間で最も動向に注目が集まったアーモンドアイは無冠に。昨年は4戦で2勝。有馬記念で⑨着と大敗したのが影響したか。とはいえ、リスグラシューは引退。今年も話題の中心にいることだけは間違いない。