亀井記者の血統ロックオン

重賞制覇フリッカージャブは好相性カナロア系×サクラバクシンオー

公開日:2026年7月7日 07:00 更新日:2026年7月7日 07:00

晩成型でここからが本番も、気になるスプリンターズSでのジンクス

 今年の梅雨は例年以上によく雨が降る。先週の小倉競馬も土日ともに雨。今年は開幕週も重馬場でスタートしており、時計がかかり気味のタフな状態で行われている。

 そういった馬場に強いのが欧州系だ。ちなみに、先週の小倉では芝のレースが14鞍行われたが、勝ち馬のうち10頭がサドラーズウェルズの血を内包していた。言わずと知れた欧州スタミナ型を代表する血で、時計のかかる馬場にはめっぽう強い。雨馬場で2週競馬続けて競馬が行われたことで、今年は馬場の傷みも例年より早く進みそうだ。来週以降は良馬場であっても、サドラーズウェルズの血を持つ馬には注意した方がいいかもしれない。

 日曜メインの北九州記念を制したフリッカージャブは父サートゥルナーリアがサドラーズウェルズの血を持っている。父はロードカナロアの直子で産駒はカナロアより距離をこなす馬が多いが、同馬は母の父がサクラバクシンオーで短距離寄りに出ている。

 秋はこのまま大きいところを狙いたいところだが、気になるのはスプリンターズSが行われる中山の舞台か。祖父ロードカナロア産駒がスプリンターズSと相性の良くない点だ。サトノレーヴも前2年は1番人気で⑦④着。産駒はここまで同レース未勝利である。フリッカーも2走前に中山6F戦のオーシャンSで⑥着と敗れている。ジンクスを破れるかに注目したい。

 9番人気のジェニファーが②着。同馬はサドラーズウェルズの血こそ持たないものの、父アニマルキングダムは母の父がドイツ系のアカテナンゴ×ダンシングブレーヴ。母スイングサンデーの祖母の父も凱旋門賞馬のミルリーフで、欧州色の強い配合だ。母スイングサンデーは地方で12勝を挙げたタフな馬場向き。2連勝中の勢いに加え、最軽量の50㌔も味方した。

 4番人気のヨシノイースターが③着。過去2年は連続②着で、3年続けての好走となった。それ以外にも小倉6Fでは北九州短距離S勝ちがある。母の半兄に小倉2歳S勝ち馬のマルブツイースターもおり、舞台適性が高い血筋なのだろう。

フライトライン産駒ショウナンガレオン余力十分のレコードV

 2歳戦も振り返る。やはり注目は日曜函館5Rで勝ったショウナンガレオンだ。フライトライン産駒2頭目の出走馬で、中間の動きも良く注目を集めていたが、好位からレースを進め、直線で逃げ馬に並びかけると、あっさり抜け出し。ラストは余力十分での完勝だった。それでいて勝ち時計は1分47秒6のレコード。5頭立てだったとはいえ、②着のダノンキューブは母が愛オークス勝ち馬。25年のセレクトセールでは1億1500万円(税別)で落札された良血馬だ。ダノンも逃げてレコードを上回る1分48秒0で走っているのだが、それを完封したのだから、ショウナンガレオンの素質の高さが分かるというもの。

 これでフライトライン産駒は2頭がデビューして2勝。それも時計の速い東京に加え、今回はレコード勝ちと芝の時計勝負に対応できた点に価値あり。米国馬ながら、あっさり日本の芝に対応してきたあたり、サンデーサイレンス級のインパクトを残す可能性すら感じさせる。

 国内の新種牡馬ではエフフォーリア産駒が6頭出走して1勝②着2回③着3回と馬券圏を外した馬は1頭のみ。抜群の安定感をみせている。

 勝った土曜福島5Rのスタースポットは母の父サクラバクシンオー。産駒では初めて母の父サンデーサイレンス系以外での勝利となった。ただ、バクシンオーもスピードタイプ。やはりエフフォーリア産駒は母系でスピードを補う配合が基本となりそうだ。ちなみに、サンデー系ではないが、祖母の父がサンデーと同じヘイロー系だった点も注目ポイントだろう。

 エフフォーリア×サンデー系の配合では、母の父ディープインパクトのアーデルボーデンが日曜小倉5Rで②着。直前の坂路追いでは2歳新馬相手に0秒7遅れと動きが良くなかったこともあり、7番人気に留まったが、レースでは中団から脚を伸ばして②着を確保。人気やデキに関わらず、やはり要チェックの配合といっていい。

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亀井辰之介

 競馬好きの父親の影響もあり、子供のころから競馬中継を一緒に観戦。最初は父親が馬券を当てるともらえる臨時の小遣いが目当てだったが(ただし、父は穴党だったため、あまり的中した記憶はない……)、ある日、シンボリルドルフといういかにも強そうな名前の馬が、強く勝つ姿に魅入られたのが競馬ファンになったはじまり。
 その後はテレビゲームの競馬ソフトにどっぷりハマり、今までに遊んできた競馬ゲームは数知れず。その時に競走馬の配合の奥深さを知り、血統に興味を持ったのが今の予想スタイルの根幹か。現在でもたまにゲームをたしなみ、好きだった競走馬の産駒を活躍させることが小さな喜び。
 予想スタイルはもちろん“血統”。各馬の血統を分析。得手、不得手を見極め得意条件に出走する時に狙い撃ち! 好配当を目指します。

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