晩成型でここからが本番も、気になるスプリンターズSでのジンクス
今年の梅雨は例年以上によく雨が降る。先週の小倉競馬も土日ともに雨。今年は開幕週も重馬場でスタートしており、時計がかかり気味のタフな状態で行われている。
そういった馬場に強いのが欧州系だ。ちなみに、先週の小倉では芝のレースが14鞍行われたが、勝ち馬のうち10頭がサドラーズウェルズの血を内包していた。言わずと知れた欧州スタミナ型を代表する血で、時計のかかる馬場にはめっぽう強い。雨馬場で2週競馬続けて競馬が行われたことで、今年は馬場の傷みも例年より早く進みそうだ。来週以降は良馬場であっても、サドラーズウェルズの血を持つ馬には注意した方がいいかもしれない。
日曜メインの北九州記念を制したフリッカージャブは父サートゥルナーリアがサドラーズウェルズの血を持っている。父はロードカナロアの直子で産駒はカナロアより距離をこなす馬が多いが、同馬は母の父がサクラバクシンオーで短距離寄りに出ている。
秋はこのまま大きいところを狙いたいところだが、気になるのはスプリンターズSが行われる中山の舞台か。祖父ロードカナロア産駒がスプリンターズSと相性の良くない点だ。サトノレーヴも前2年は1番人気で⑦④着。産駒はここまで同レース未勝利である。フリッカーも2走前に中山6F戦のオーシャンSで⑥着と敗れている。ジンクスを破れるかに注目したい。
9番人気のジェニファーが②着。同馬はサドラーズウェルズの血こそ持たないものの、父アニマルキングダムは母の父がドイツ系のアカテナンゴ×ダンシングブレーヴ。母スイングサンデーの祖母の父も凱旋門賞馬のミルリーフで、欧州色の強い配合だ。母スイングサンデーは地方で12勝を挙げたタフな馬場向き。2連勝中の勢いに加え、最軽量の50㌔も味方した。
4番人気のヨシノイースターが③着。過去2年は連続②着で、3年続けての好走となった。それ以外にも小倉6Fでは北九州短距離S勝ちがある。母の半兄に小倉2歳S勝ち馬のマルブツイースターもおり、舞台適性が高い血筋なのだろう。
フライトライン産駒ショウナンガレオン余力十分のレコードV
2歳戦も振り返る。やはり注目は日曜函館5Rで勝ったショウナンガレオンだ。フライトライン産駒2頭目の出走馬で、中間の動きも良く注目を集めていたが、好位からレースを進め、直線で逃げ馬に並びかけると、あっさり抜け出し。ラストは余力十分での完勝だった。それでいて勝ち時計は1分47秒6のレコード。5頭立てだったとはいえ、②着のダノンキューブは母が愛オークス勝ち馬。25年のセレクトセールでは1億1500万円(税別)で落札された良血馬だ。ダノンも逃げてレコードを上回る1分48秒0で走っているのだが、それを完封したのだから、ショウナンガレオンの素質の高さが分かるというもの。
これでフライトライン産駒は2頭がデビューして2勝。それも時計の速い東京に加え、今回はレコード勝ちと芝の時計勝負に対応できた点に価値あり。米国馬ながら、あっさり日本の芝に対応してきたあたり、サンデーサイレンス級のインパクトを残す可能性すら感じさせる。
国内の新種牡馬ではエフフォーリア産駒が6頭出走して1勝②着2回③着3回と馬券圏を外した馬は1頭のみ。抜群の安定感をみせている。
勝った土曜福島5Rのスタースポットは母の父サクラバクシンオー。産駒では初めて母の父サンデーサイレンス系以外での勝利となった。ただ、バクシンオーもスピードタイプ。やはりエフフォーリア産駒は母系でスピードを補う配合が基本となりそうだ。ちなみに、サンデー系ではないが、祖母の父がサンデーと同じヘイロー系だった点も注目ポイントだろう。
エフフォーリア×サンデー系の配合では、母の父ディープインパクトのアーデルボーデンが日曜小倉5Rで②着。直前の坂路追いでは2歳新馬相手に0秒7遅れと動きが良くなかったこともあり、7番人気に留まったが、レースでは中団から脚を伸ばして②着を確保。人気やデキに関わらず、やはり要チェックの配合といっていい。




























