女傑ジェンティルドンナが余生を終え、旅立った。石坂正厩舎の担当だったから、バネの凄さ、体幹の強さはとにかく聞いてきた。助手を乗せ、いきなり真横に3頭分ほど跳ぶという。調教担当だった井上助手が頭の良さを教えてくれた。
「とにかく賢かった。手前替えを教えたら、そこから競馬でもコーナーの出入り口で騎手のアクションなしで替えていた。坂路に行けば、ハロン棒ごとに左右を替えて遊んでいたくらいだからね。走り出しての集中力も凄かったよ。ジェンティルと超える牝馬はまだいないかな」
冬毛が伸びて映えなかった桜花賞は懐かしくもあり、もう13年も前のことと驚く。安らかに。
【京都11R・京都2歳S】 今の京都の芝は速い。内回り二千メートルの舞台設定は、本質的な中距離型よりスピード優先のマイラー寄りの馬が合う。ここ◎バルセシートだ。
レシステンシアの弟で似た体形。ひと回り小さくした感じだが、父がダイワメジャーからキズナに替わりメンタル面で余裕が出た。前進気勢が強かった姉より、いい意味で遊び、緩さがある。
実際に前走は前半をやや促し気味に運び、中団9番手から差し切った。勝ちタイムは1分33秒6で、これは今年の京都内回りマイルで最速の時計。かつ、残り100メートルから3馬身半差をつけているから大したものだ。
走りを見れば、決してピッチでなく、ゆったりとしたフォームで駆けている。マイラーの姉と違うから、2F延びる二千メートルはもっといい。
1週前Cウッドで6F80秒7、残り2Fを11秒5―11秒5でフィニッシュした。前走以上の動きにも好感がもてる。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。































