【スプリンターズS】近年の傾向は大型先行タイプの押し切り
公開日:2025年9月25日 14:00 更新日:2025年9月25日 14:00
サトノレーヴは前半の位置取りが問題
近年のサラブレッドは大型化が進んでいるが、その中でも特に顕著なのがスプリント路線だ。
スプリンターズSの過去3年の優勝馬は、馬体重はどれくらいだったのだろうか。
昨年のルガルが526キロで、一昨年のママコチャは490キロ。そして22年のジャンダルムは508キロだった。ママコチャは牝馬。その分を差し引くと、牡馬なら500キロ以上、牝馬は490キロ以上が合格ライン(?)となるか。
高松宮記念も同様の傾向で、23年のファストフォースは518キロ、24年マッドクールは540キロもあり、今春のサトノレーヴは530キロである。
そしてスプリンターズSの前3年の勝ち馬にはもうひとつ特徴がある。それは「3角3番手」。つまり、ソコソコの大型馬が好位から押し切るのが近年のスプリンターズSなのだ。
となれば、勝ち馬候補は絞られてくる。「牡馬で500キロ、牝馬で490キロ以上で、なおかつ3角3番手以内」が予想されるのは、まずハナ候補のウインカーネリアン。前走は512キロだ。
そして一昨年の勝ち馬ママコチャ。前走は498キロである。
そして昨年の勝ち馬ルガル。前走の香港では522キロ(レース2日前に計量)。この3頭しか残らない。
人気のサトノレーヴ、香港のラッキースワイネスは馬体重の面ではクリアしているものの、位置を取れるかどうか。
サトノにとって現在のところ、唯一、掲示板を外したのが昨年のスプリンターズS。ラッキースワイネスも決してテンが速いわけではなさそう。
実際、この秋中山の芝千二も3角先頭(ハナ)が1勝、2番手が3勝、4番手3勝、5番手1勝で、6番手以降からは一頭も勝ち馬が出ていない先行有利の傾向だ。
先週から中山はCコースに替わったうえに、今週末も天気はもちそう。雨による大幅な傾向の変化も考えづらい。
となれば、このスプリンターズSも前残りの傾向と考えるのが自然になるが、果たして……。