ランスオブクイーンにとって距離延長は望むところ。
前走はレコード決着の函館記念。緩みのない速い流れを、勝負どころでズブさを見せながらも、直線は盛り返しての⑤着は価値がある。
振り返れば、3歳春のGⅠオークスではチェルヴィニアから0秒4差⑤着と能力の片りんを見せていたように心肺機能にたけているのは明らか。
前走より状態は上がってきた今回。仮に道悪となっても、2走前は雨の降る稍重を馬場の悪い内から上がり3F33秒9の末脚で快勝したように苦にしない。
気を抜かせないように走らせれば、ここはもちろん、重賞も勝てる力を持っている。
馬とは関係のない家庭環境で育った。ただ、母親がゲンダイの愛読者で馬柱は身近な存在に。ナリタブライアンの3冠から本格的にのめり込み、学生時代は競馬場、牧場巡りをしていたら、いつしか本職となっていました。
現場デビューは2000年。若駒の時は取材相手に「おまえが来ると負けるから帰れ!」と怒られながら、勝負の世界でもまれてきました。
途中、半ば強制的に放牧に出され、05年プロ野球の巨人、06年サッカードイツW杯を現地で取材。07年に再入厩してきました。
国枝、木村厩舎などを担当。気が付けば、もう中堅の域で、レースなら4角手前くらいでしょうか。その分、少しずつ人の輪も広がってきたのを実感します。
「馬を見て、関係者に聞いてレースを振り返る」をモットーに最後の直線で見せ場をつくり、いいモノをお届けできればと思います。