【新潟7R・上越S】 3歳未勝利戦の実施が今年は9月15日まで延びたとはいえ、タイムリミットは近づいてきている。
そこまでに勝ち上がれなかった場合は、JRAに出走する場合は格上挑戦するしかない。ここの◎イノセントキャットの初勝利がまさにそのケースだった。
半兄に重賞2勝のイルーシヴパンサーがいる良血だが、骨折休養もあって未勝利戦を勝ち上がれなかった。
昨秋の新潟でダートに矛先を向けて格上挑戦すると鼻差②着。その後は5戦で3勝して準オープンに上がってきた。
「前走が強い勝ち方でしたからね。あれなら昇級でも通用していいと思いますよ」と川端助手も期待の口ぶりだ。
今回は千四→千二になるが、新潟千二では2戦して②①着と好走している。
「もともと前に行かなくても大丈夫ですからね。クラスが上がって千二の流れでも、出たなりで競馬できると思います」
放牧明けでも1週前には坂路でいっぱいに追われて4F51秒7の好時計をマーク。仕上がりにも不安はないから、昇級戦でも楽しみは大きい。
血統的にも晩成タイプで、4歳にして本格化に近づいてきた感も。ここで連勝を決めて、オープン入りを果たす。
強敵は昇級後③②着のルディック。前走は相手が悪かったが、そろそろ順番が回っていい。
B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。