【中京記念】エコロヴァルツ 飛躍の秋とするために取りたい初タイトル
公開日:2025年8月13日 14:00 更新日:2025年8月13日 14:00
「安田記念(⑦着)は消化不良。ここで賞金を加算しておたい」(牧浦調教師)
エコロヴァルツが重賞取りに挑む。
初タイトルに手が届いていいだけの戦績は十分残してきた。2歳時は、新馬戦→コスモス賞を連勝し、続く2歳GⅠの朝日杯FSで4角17番手からいい脚で②着と連対を果たしている。翌3歳のクラシックシーズンは皐月賞⑦着、ダービー⑧着で菊花賞は⑨着と掲示板にこそ載れなかったが、古馬初対戦となった年末中山のディセンバーSで快勝し、ここでも素質ありを示した。
4歳の今年は、勝利こそないが、さらに実力はつけている。中山記念、大阪杯と連続してレコード決着。中山GⅡでは勝ち馬シックスペンスと首の上げ下げという鼻差で、阪神GⅠでは内回り二千㍍では厳しいはずのピンク帽から脚を伸ばし、④着と上位に迫った。
「前走の安田記念(⑦着)は消化不良。ゲートをポンと出てくれましたが、下げてしまって。スローの上がり勝負で展開的に厳しくなりました」
牧浦師がこう振り返るように、前走の前後半半マイルは46秒7=46秒0のラップ。3番手にいた勝ち馬ジャンタルマンタルと同じ位置につけていたら、の競馬となってしまった。
下半期の初戦は、秋へと弾みをつける大事な一戦となる。7月16日に帰厩して乗り込み十分。中間の動きも別記のとおりだ。けさも坂井を背に軽快に動いた。
「1週前にしっかりと動かしたことで、週末、今週と上向いてきました。動きはいいですよ。今後に向けて、ここで賞金を加算しておきたいですね」
同馬の父はブラックタイド。産駒の重賞勝ちは20を数え、芝で17勝、障害3勝。今年はカムニャックがフローラS、オークスと制覇して、17年有馬記念のキタサンブラック以来、8年ぶりのGⅠ勝ち馬を出したばかり。
エコロ自身は全12戦中、9戦で重賞に挑戦して善戦こそあれど、まだノンタイトル。重賞の壁をやぶっての1勝を挙げることができれば、飛躍の秋が見えてくる。