【札幌記念】GⅠ好走馬が心身ともにさらに成長 ホウオウビスケッツ今が旬
公開日:2025年8月13日 14:00 更新日:2025年8月13日 14:00
昨秋の天皇賞・秋で③着。そして、前走の大阪杯はレコード決着の⑤着とGⅠでも好勝負をしてきた。着実に力をつけて迎えた5歳夏。さらなる進化を印象付ける。
前走後は1カ月ほど放牧に出て、宝塚記念にも出走できるほど早い段階で美浦に帰厩。5月28日の初時計から函館、札幌と北上しながら、じっくりと調整してきた。
1週前は岩田康がまたがり、札幌ダートで5F67秒2―39秒1、1F12秒5で併走馬に4馬身先着。始動から実に16本目で初めて強めに追われて負荷をかけてきた。
その効果は最終追いでも確認できる。本馬場で1秒以上も追走する形で5F67秒4―37秒7。直線では4馬身ほどあった先行馬との距離を肩ムチを入れただけでググンと加速。1F11秒6で併入したところがゴールだったが、明らかに先週よりも反応が良くなり、取りつくまでの脚は目を見張る動き。その後も勢いは止まらず、グングンと加速していったほどだ。
馬体は20キロ近く増えているが、美浦にいた時点より引き締まり、太め感はない。暑さに弱いタイプらしく、北の大地が合っているのだろう。落ち着き度合いが増して、活気のある雰囲気が目を引く。心身の成長も含め、夏の大一番にキッチリ仕上がった印象だ。
〇…「先週と比べて、中身が良くなり、変わり身があるね」とは騎乗した岩田康。また見届けた奥村武師も「精神面の成長を感じますね。馬体も迫力が出て、相手を圧倒する感じが出てきました。昨年、有馬記念で除外されたように、今後のためにもしっかりと賞金を加算させたい」と感触は良好だ。