勝羽太郎 情報ノート

【勝羽の土曜競馬コラム・エルムS】

公開日:2025年8月8日 17:00 更新日:2025年8月9日 08:20

 先週の中京競馬場は暑かった。場内にある太陽光発電システムのパネル表示で見た最高気温は39・7度だった。

 勝ち馬24頭を調べると440~459キロの馬体重レンジが最も勝っており、9勝。そして②着が8回あった。逆に、ダート戦での520キロ以上は17頭で勝ち鞍なしの②着2回。ここに馬自身の放熱度合いや大小による気性面が関係がありそうだ。

 ちなみに、毛色別では鹿毛が断トツの15勝。栗毛、黒鹿毛が3勝で、青鹿毛、白毛、青毛が各1勝。芦毛は19頭0勝だったが、実は暑さと毛色の関連性はないと実証されている。日曜のCBC賞は自信をもって芦毛ヤマニンアルリフラを◎にできた。

【札幌11R・エルムS】 ◎ロードクロンヌについて、1年前くらいに四位師が「ダート馬だとは思ってもみなかった。参ったよ。これは調教師の責任」と苦笑いしつつ話していたことを覚えている。

 デビューから芝で5戦して③着が1度のみ。そこから試した札幌千七ダートで圧勝し、一気の4連勝を飾ったからだ。

 砂適性の高さはもちろんだが、存分にあった気性面の課題が解消されつつあるタイミングでの転向。まさに噛み合ったのだ。アッという間にオープン入りだから、相馬眼通りに走る素質は秘めていたといえる。

「マーチS、平安Sで③②着で、前走は競馬に幅が出た連対。自在性が増したね。乗り込みは十分だし、ここで結果を出して秋の大きな舞台に向かいたいよね」

 1年を経てダート馬らしいパワフルさは身につけた。初勝利の舞台を今年は初重賞Vの地としていい。

勝羽太郎の予想買い目を見る

8月9日(土)札幌競馬場

勝羽太郎

 1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
 大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
 グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
 余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。

著者詳細、記事一覧へ

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間