ホースマン直撃

【木津の土曜競馬コラム・エプソムC】

公開日:2025年5月9日 17:00 更新日:2025年5月9日 17:00

鞍上との呼吸もぴったり(手前)

 水曜の早朝。

 GⅠに出走する自分の担当厩舎の原稿を出すために調教を凝視するのはもちろんのこと、目につく馬をピックアップする時間となっています。

 8時半ごろ、エプソムCに出走するシュトラウスがウッドコースに姿を現しました。

 コースの向かって左奥の入り口から20―20ぐら…

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5月10日(土)東京競馬場

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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