【中山記念】ここで復帰のボッケリーニが①着もしくは②着なら珍しい記録を達成する
公開日:2025年2月27日 14:00 更新日:2025年2月27日 14:00
昨年の札幌記念でレース前に競走除外に。その後、休養していたボッケリーニが中山記念でターフに復帰する。
明けて9歳になるキングカメハメハ産駒。同期はサートゥルナーリア、クロノジェネシス、グランアレグリアなど。また、同じく中山記念で顔を合わせるカラテもこの世代になる。
すでに同期の現役馬は30頭を切り、キングカメハメハの産駒も6歳から9歳世代で32頭しかいない。
そんなボッケリーニは記録保持馬でもある。それは重賞の②着回数だ。
21年の小倉大賞典が最初で、22年は日経賞、京都大賞典、23年は前年と同じ2重賞と、チャレンジC。そして昨年はアメリカJCC、鳴尾記念と合計8回にもなる。
しかも、そのうち5回は勝ち馬とはタイム差なしの大接戦。また、その8回は良馬場、稍重、重、不良と馬場状態をコンプリート。小倉、中山、阪神、京都と4場で記録し、距離は千八から二千五百メートルと幅広く、さすがにGⅠこそないものの、オールラウンダーのイメージが強い。
ちなみに、他に重賞②着8回は3頭。
古くはニッポーテイオーが86年の京成杯、ラジオたんぱ賞、毎日王冠、マイルCS、87年の安田記念、宝塚記念、88年の京王杯スプリングC、宝塚記念で記録。
また、00年代にはエアシェイディが05年アメリカJCC、06年函館記念、富士S、07年東京新聞杯、中山記念、08年中山金杯、09年アメリカJCC、10年日経賞で各②着。4歳時から9歳にかけて6年間でのものだ。
また、障害ではアップトゥデイトが16年阪神スプリングJ、阪神ジャンプS、中山大障害、17年阪神スプリングJ、小倉サマーJ、中山大障害、18年中山グランドJ、小倉サマーJで②着。このうち、中山の3戦と17年阪神スプリングJはあのオジュウチョウサンに敗れたもの。あの馬さえいなければ……だったかもしれない。
抜け出すとソラを使うクセがあるため、②着惜敗が多いボッケリーニ。だが、この記録は力の証明であることは言うまでもない。
今回は開幕週の芝で高速決着が予想されるが、果たして〝9回目〟はあるか。それとも久々の先頭ゴールインか。もし勝てば重賞4勝目。9歳馬の平地重賞勝利は17年キーンランドC=エポワス以来、およそ7年半ぶりのこととなる。