初戦は見せ場なしに終わった。先週のトラックマンTVだ。今年1発目の出演だからデカいのを当ててやろうと意気込んで臨んだ「自信の勝負レース」だが、土曜小倉11R・巌流島Sは16番人気が②着に突っ込み想定を大きく超える大荒れに。これにはお手上げで、3万円が水の泡となった。
代わって今週は東の新居記者が出演。馬券下手な筆者と違い、華麗に決めてくれるでしょう。頑張れ新居さん!
【東京10R・テレビ山梨杯】 マテンロウボンドの末脚が炸裂する。
前走ジングルベル賞では上がり3F33秒8をマークして⑤着。スローペースだったとはいえ、ゴール前の伸び脚は光っていた。自身初となる上がり3F34秒切りは大きな進境と言える。
末脚に磨きがかかった要因は調整過程にある。
以前は脚元に不安を抱えていたため、思うような負荷をかけられなかった。それが前走時からは一変。体質が強化されたことで一歩踏み込んだ調教を行うことができた。
実際、8本もの追い切りを消化し、1週前は坂路4F52秒3をマーク。自己ベストを1秒近く更新する好時計は、本格化の証拠でもある。
もちろん、今回も順調そのもの。先週、今週とも持ったままで4F52秒7を計時。これには野中師も「やっと脚元が固まってきた。こんなに順調に調整できたのは初めて」と言うほどだ。
目下の充実ぶりなら、直一気の期待が膨らむ。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。