古くは06年にエアシェイディ、07年にネヴァブションが勝っている白富士S。近年も21年の勝ち馬ポタジェ、22年のジャックドールは、ともに翌年、大阪杯を制してGⅠ馬となった。
では、昨年の勝ち馬は……というとロードデルレイ。昨年の大阪杯は除外でゲートインができなかったが、今年は日経新春杯で強い勝ち方をしただけに、有力視している。
東京と阪神のコース形態は大きく違うが、二千メートル路線として“来年の”大阪杯に向けて重要なレースといえる。
【東京11R・白富士S】 これまでに4回の長い休養があるトーセンリョウ。昨秋でのオープン入りは、むしろ遅すぎた感がある。
重賞初挑戦となった暮れの中日新聞杯は④着。デシエルトが逃げ切る展開だけに、4角12番手からよく追い込んだという見方ができる。
②着したのが前記ロードデルレイで、③着マテンロウレオは先週のアメリカJCCでダノンデサイルの②着。⑥着コスモキュランダもアメリカJCCで③着していることから、上位はGⅢにしてはGⅡ級のメンバーだったのだ。
しかも、デシエルトとは2馬身差だが、そこから④着トーセンまでは頭、頭差。直線では最内にいたため、進路を探すためにいったん外めに持ち出すロスも。もっと際どい勝負になっていたと思える競馬だ。
これなら、オープン特別は楽に勝って不思議ない。中京より直線が長い東京で、一気の差し切りに期待する。
月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。