【中山11R・初富士S】 昨年来、中山芝の種牡馬成績でキズナと並びトップの16勝を挙げているのがモーリスだ。
自身は現役時代に中山で3連勝して、ダービー卿CTで重賞初制覇。その後の出走はなかったものの、パワー兼備の決め手が存分に生きた舞台でもあった。
その持ち味を受け継いだ産駒もコース適性は高い。◎フレーヴァードも中山は2戦2勝と得意だし、ともに今回と同じ二千メートルでのもの。
2勝クラスを勝ったのもここで、11秒9―11秒7―11秒3の加速ラップを差し切って1馬身差の完勝だった。
昇級後の5戦は一息の成績が続いているが、いずれも0秒8差以内と大きくは負けていない。最も大たたきした前走の修学院Sにしても、5カ月半ぶりで1分57秒台の高速決着だったことを思えば酌量の余地はある。
ひとたたきした今回は3勝クラスに上がってから初めてとなる中山コース。1週前にウッド1F11秒4、今週も1F11秒2と1F11秒台前半を連発だから、仕上がりにも不安はない。
狙い澄ました舞台できっちり結果を出して、オープン入りを果たす。
相手本線はコスモブッドレア。上がりがかかった方がいいタイプで、ここ2戦の東京は不向きだった。重賞③着、2勝クラスを完勝の中山二千メートルで変わり身がある。
B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。