【アメリカJCC】長欠明けをたたいて素軽さが出た ボルドグフーシュ復活V

公開日:2025年1月23日 14:00 更新日:2025年1月23日 14:00

 ボルドグフーシュが復帰2戦目を迎える。13戦3勝。6歳にして重賞タイトルもなく戦績的には地味だが、ポテンシャルは間違いなくGⅠ級だ。

 3歳クラシック最終戦の菊花賞はレコード決着で鼻差②着。続く有馬記念では3角からの大マクリで、イクイノックスの2馬身半差②着だ。〝最強〟と称される現6歳世代において、トップクラスの能力を示してきた。

 さらなる飛躍を期待された4歳シーズン。ところが、天皇賞・春⑥着後に屈腱炎が判明。本格化を迎えた矢先に戦線離脱を余儀なくされた。

 1年7カ月ぶりの復帰戦となった前走・GⅢチャレンジC。16キロの馬体増が示す通り、明らかに重め残りの仕上がり。それがゲートを五分に出ると、道中は中団で手応え抜群。4角手前からポジションを押し上げると、直線入り口では先団を射程圏に。ラストこそ伸びを欠いて④着だが、見せ場は十分すぎるほど。長欠明けを思えば大健闘と言える内容だった。

 前走後はここに照準を合わせて、1月9日に帰厩。中間の乗り込みは順調そのもので、1週前の坂路では4F52秒5―11秒9の好時計をマーク。直前の坂路はサッと流す程度でも楽にラスト1Fを12秒2でまとめた。しっかり追われて1F13秒1だった前走時と比べれば、明らかに素軽さが出ている印象だ。

「6歳なんだから、そう大きくは変わらないよ」と担当の河村助手は辛口だが、「前走が6割なら今回は7割5分。甘くみて8割かな」と上積みありの口ぶり。

 上昇曲線を描いての復帰2戦目なら、前走以上のパフォーマンスを見せてくれるはず。悲願のタイトル奪取だ。

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