勝羽太郎 情報ノート

【勝羽の土曜競馬コラム・中京12R】

公開日:2025年1月10日 17:00 更新日:2025年1月11日 07:01

 荒れた芝は、より難度が上がる。2025年の初週、2日間を中京で現場観戦した感想だ。雨の月曜はより難しさが増していた。今週半ばの栗東でさまざまな騎手に質問すると、「返し馬だけでも得手不得手が出る」「走ってみないとこなせるか分からない」の答えが大半だった。基本的にスピード一本槍の軽い走りをする馬は評価を下げた方がいいか。体幹、バランス重視が正解かも。

【中京12R・3歳未勝利】 中京は夕刻になると1角奥に日が沈む。ダート戦では、その西日が砂に反射し、馬の距離感を狂わすとも聞く。チャンピオンズCのジョッキーカメラでも強烈なまぶしさだった。人馬の安全面に配慮して最終レースには芝が組まれている。未勝利戦としたのは、高額条件のレース数の兼ね合いもあるが、未勝利ならフルゲートは必至。売り上げアップを図るJRAの商魂たくましさもひとつあるだろう。

 それはさておき、◎はマッドマックスだ。初戦は秋東京の芝千八で2番人気⑤着に終わったが、これは後半4F47秒0―33秒8と瞬発力を求められる展開がハマらなかっただけ。

 同馬の父はシーキングザゴールド→ドバイミレニアム→ドバウィと続く血統のナイトオブサンダー。重い欧州系で、マッド自身も少し前肢をかくような走りだ。高速馬場より、荒れた芝への適性の方が高い印象がある。

 一息入れた中間は先週までの3週で格上古馬とCウッドで併せて互角に動き、6F79秒0をマークしているほど。非力な馬では出せない時計をマークしてきたから力強さが格段に増している。好位で立ち回れたセンスの良さが2戦目で生きる。

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1月11日(土)中京競馬場

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勝羽太郎

 1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
 大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
 グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
 余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。

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