【中山金杯】距離をこなして収穫大 アルナシーム重賞2勝目
公開日:2025年1月6日 14:00 更新日:2025年1月6日 14:00
今年の中央競馬は東西の金杯で幕を開けた。中山金杯を勝ったのはアルナシーム。昨夏の中京記念以来となる重賞2勝目を飾った。
1コーナーまでの激しい先行争いを制して主導権を握ったのは1番人気のクリスマスパレード。2番手が2番人気のホウオウビスケッツだった。有力2騎がレースを引っ張る形で前半5F通過は58秒7。流れる展開で中団よりやや後ろを追走していたのは正解か。
「手応えが良くて、なだめながらという感じ。そういうイメージで乗りたかったので、前走にはない手応えで4コーナーを回ることができました」とはコンビ2戦目で勝利に導いた藤岡佑。
直線では力強く抜け出すと、②着マイネルモーントに1馬身4分の1差をつけてゴール。完勝と言っていいだろう。
「マイルチャンピオンシップの時に流れが忙しいなという印象で、“二千メートルの方が”と進言させてもらいました。いい結果になってすごくうれしいです」
3番手につけたボーンディスウェイが③着に粘ったものの、前記クリスマスパレードが④着。ホウオウビスケッツは59・5キロも響いて⑨着に沈んでおり、やはり先行勢には厳しい展開だったか。そんな中で鞍上の手綱さばきが光った。距離も克服したことで見通しも明るい。それに、明け6歳というのも強調すべき材料。この世代はGⅠ6連勝を果たしたイクイノックスやダービーをはじめとするGⅠ5勝のドウデュースがおり、非常にハイレベルなのだ。
京都金杯を制した8歳世代とともに、この先、4、6歳が主軸を形成していく可能性は大きい。
アルナシーム自身も、成長力のあるモーリス産駒だ。6歳ならまだ伸びしろが見込める。今後は中距離での活躍も大いに期待できそうだ。