【ホープフルS】キタサンブラックの大器クロワデュノール、堂々のV3でクラシックへ前途洋々
公開日:2024年12月28日 17:00 更新日:2024年12月28日 17:00
2馬身差に2分1秒を切り、34秒台の上がりは過去ナンバー1
来年のクラシックへ前途洋々な勝ちっぷりだった。本日の中山で行われたホープフルSを制したクロワデュノールだ。
新馬→東京スポーツ杯2歳Sと連勝して、2歳GⅠは単勝1・8倍。多くのファンに支持されていたが、断然人気に見事、こたえる1勝となった。
レースはジュンアサヒソラが先手を取る展開で前半3F36秒0─48秒7。例年通りのスローな展開かと思われたが、向正面の残り千メートルでファウストラーゼンがまくったことでペースアップ。残り4Fはオール11秒台で流れている。クロワは序盤の7番手から、向正面で4番手へ。前を見る形から直線では楽々と先行勢を捕まえ、②着馬ジョバンニを2馬身と突き放した。直線で北村友が入れたステッキはわずか4発。余裕ぶりも感じるデビュー3連勝でのGⅠ勝利となった。
この2馬身差Vは、ホープフルSがGⅠに昇格した以降では最大の着差。クラシックホースとなったレイデオロ(16年)、サートゥルナーリア(18年)、コントレイル(19年)らを越すものだ。また、勝ちタイムは2分0秒5で自身の上がりは34秒9で走破したが、勝ちタイムで2分1秒を切り、同時に34秒台で上がった馬は過去の10年でもいなかったから、まさにキタサンブラックの大物という勝ち方だった。
同時に、デビュー2戦は東京の千八。ワンターンコースしか経験がなかったが、来春に向けて皐月賞コースを強く勝ったことも収穫だろう。24キロ増でねじ伏せた東京スポーツ杯2歳Sから動ける体になり、さらに強さをみせた今回だから、すでの牡馬クラシックの中心にいるのは間違いな。そして、春にはもう一段、成長しているはずだ。
無敗街道がどこまで続くのか。楽しみとなる3連勝目であった。
鞍上の北村友は4年ぶりのGⅠ勝ち「本当にたくさんの方々に助けて頂いて、応援して頂いてまた導かれたんだと思います」
①着クロワデュノール(北村友騎手)
馬を信じていました。枠の並びを見た時にスタートは絶対に決めたいなと思っていたので出てくれてよかったです。(道中は)思い通りではなかったですが、馬を信じていたのでどんな流れになっても自分の競馬に徹して強い競馬ができました。緩さが解消されて、動ける体勢ができていました。来年に、という気持ちが強かったのでここを無事に勝てて本当によかったです。
またGⅠを勝つことができました。本当にたくさんの方々に助けて頂いて、応援して頂いてまた導かれたんだと思います。この場をお借りして本当に皆さんに感謝の気持ちを言いたいと思います。ありがとうございます。来年はまた、大きいところで活躍したいと思いますので、また共に歩んで下さい。一生懸命に頑張って、これからも努力していきたいと思います。