このレースはGⅠに昇格して今年で8年目。過去7年間の連対馬14頭はすべて、それまでに右回りの経験があった。
対して、左回りしか走っていない馬は17年ステイフーリッシュ(中京1戦1勝)、19年ワーケア(東京2戦2勝)の③着が最良だ。21年には東京で新馬→サウジアラビアRCを勝ったコマンドラインが1番人気に推されたものの⑫着。翌22年も東京2戦2勝の4番人気ガストリックが⑯着大敗を喫している。
今年は、東京で新馬→東スポ杯2歳Sを連勝したクロワデュノール、新潟で新馬↓東京のアイビーSを勝っているマスカレードボール、東京でデビュー戦Vのアマキヒ、ジュタの4頭がこれに該当する。いずれも押さえ△評価にとどめた。
本命はジョバンニでいく。小倉千八のデビュー戦はスタートを決めて、好位を手応え良く追走。勝負どころも持ったまま押し上げて4角先頭に立つと、ラスト2Fを11秒6―11秒2でまとめた。
ここ2戦はエリキングの②着だが、2走前は3~4角で動きづらいポジションにはまったもの。前走もノメってダッシュがつかず後方からになってしまったのが響いた。ともに力負けではない。
3戦すべて違うコースで結果を残しており、操作性が高いのはセールスポイントだ。ここで惜敗続きに終止符を打ち、GⅠ取りだ。
入社13年目で普段は編集業務に携わりながら、時に外国馬取材のため競馬場へ通うことも。
競馬との出合いは小学3~4年生のころ、家族と中山競馬場に行ったのが運の尽き(?)。見事にドはまりして現在に至る。週末特別版にてコラム「人気馬を斬る」、関東ローカルでは本紙を担当しています。
記憶に残るレースは2008年の天皇賞・秋と10年のスプリンターズS。前者はウオッカ、ダイワスカーレットによる2センチ差の名勝負を現地で観戦できて今でもいい思い出に。一方、後者は水~金曜まで取材してきた香港馬ウルトラファンタジーに本命を打たず勝たれた悔しさから。
競馬以外では熱狂的な氷室京介ファン。この原稿も自宅でヒムロックを聴きながら書いているくらい、いまだに卒業できません。「ANGEL」や「KISS ME」、バラードなら……あ、スペースがなくなった。