朝日杯FSでうまかったという印象なのは③着ランスオブカオス。本命も考えていて、結局は対抗としたが、馬群で立ち回って、直線は外が無理ならと、瞬時に内へ。3連単を引っ掛けることができた。
GⅠ初騎乗の吉村は初勝利がリステッド。肝っ玉ルーキーに違いない。そのルーキーがデビュー時に目標と話していたのが松山だった。
【京都10R・御陵S】 前走レートの上位5頭はこうなった。
モンブランミノル 109
カネトシブルーム 107
アオイイーグル 106
ルシュヴァルドール 106
ヴィンテージボンド 105
松山が手綱を取る◎モンブランミノルは現状はやっぱり砂向き。前2走は完勝続きで、前回でいえば後半半マイルが12秒4―12秒3―11秒9―12秒1。京都千八百メートルダートの良馬場で、ラスト4Fで11秒台がありつつ、最大要した区間が12秒4以内は、今年、昨年から通じても他に1鞍あるだけの上質ラップだ。
そんな失速幅の少ない中で、2番手から0秒6差はまさに地力が違った印象でもあった。
昇級戦でも前走レート比最上位。主役扱いだ。
【京都11R・阪神C】 ここも前走レート比最上位は松山のウインマーベル。マイルCSは先行勢では唯一の粘り込みで③着。7F重賞は現在3連勝中で、逆らう手はない。
競馬初体験は90年。ノーザンドライバーが勝った11月デイリー杯3歳S当日だった。
友人に強引に連れられて訪れた京都競馬場。1点買いした最終Rで当時、枠連で1万6000円オーバーの的中。これが良かったのか、悪かったのか……。
そこから競馬にどっぷりで、なぜか本紙を打っていた薮中記者に憧れを抱くようになり、某外国語大学を卒業しながらも、いずれはこの人と働こうと決意。
仕事としての競馬場デビューはナリタブライアンが3冠達成を果たした94年菊花賞。馬柱デビューは翌年、タヤスツヨシがダービー制覇した週から。
そしてたどり着いたのは“レースレート”だ。強い①着馬もいれば、弱い①着馬もいるし、勝ち馬より強い②着、③着馬だっている。それをレースごとに数値化したレートを用いて予想を組み立てている。記録、数字好きの方はぜひ参考に。