引退まであとわずか 金曜の船橋ケイバは森泰斗絡みのレースがいっぱい

公開日:2024年11月28日 14:00 更新日:2024年11月28日 14:00

 船橋の、いや地方競馬の名手である森泰斗が引退を発表したのが今月15日。今年も地方のトップを快走しているだけに、突然の引退発表には誰しもが驚いたことだろう。

 同日、森泰はXに「突然の発表で驚かせてすみませんでした。まずは残り2週間しっかり仕事したいと思っています。理由については29日の記者会見で話しますしその後ポストもしようと思っています。不祥事などではありません。残り少ない騎手生活よろしくお願いいたします」と投稿した。

 10月25日には「なるべく早く通算4500勝にたどり着きたいと頑張っております」としていただけに、なおさら驚く。

 現在、開催されている船橋ケイバは25日から29日までの5日間開催。今週金曜が森泰最後の騎乗となるのだ。

 月曜は3、6、10Rと3勝。火曜は未勝利に終わったが、水曜は1、4、6、7、9、10、11、12Rに騎乗。6、9Rで勝利し、2勝を上積みした。

 最後となる金曜日の船橋ケイバは森泰斗一色となっている。

 7Rは森羅万象賞、8Rは泰山北斗賞、9Rは斗南一人賞。頭文字を取ると「森泰斗」となる。

 そして10Rは「南関東リーディング8回受賞特別」で、メインの11Rは勝負服にちなんだ「胴緑青ダイヤモンド、そで青賞」、12Rは「ありがとう!森泰斗騎手」。8、9Rは騎乗がないが、それ以外の自身にちなんだレースはすべて騎乗する予定だ。

 森泰は98年に足利競馬でデビュー。地方競馬の同期には現JRAの戸崎がいる。

 00年に一度は引退したが、01年に再デビュー。03年には足利が廃止となり、宇都宮へ。05年には宇都宮もなくなり、船橋に移籍した。

 地方通算500勝を達成したのが10年。ここまでは12年かかったが、そこからの14年で4000近い勝ち鞍を上積み。現在の勝利数は4443にもなる(27日終了現在)。

 17年にはヒガシウィルウィンで東京ダービーも制覇。18年はキタサンミカヅキで東京盃を制し、ダートグレード競走を勝利した数少ない地方騎手のひとりでもある。それほどのジョッキーが全盛期での幕引きはかなり珍しいケースといえよう。

 引退セレモニーは次開催、12月16日(月)に船橋競馬場で。詳細は近日中に発表される予定だ。

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