【ジャパンC】チェルヴィニアさらに状態アップ ハードな3頭併せで1F11秒7
公開日:2024年11月20日 14:00 更新日:2024年11月20日 14:00
秋華賞から中5週。この間隔になってからの3歳牝馬は〈2223〉の良績を残している。秋華賞馬となれば③①⑧①③②着で〈2121〉。好走率はグンと上がる。
牝馬3冠最終戦の疲れをしっかり抜いて、態勢を整えてからここに向けて照準を合わせる。状態を上げるのに最適な間隔なのかもしれない。
今年の2冠牝馬もそうだ。休み明けの秋華賞を快勝後は10月17日から11月7日まで放牧。戻ってきた時点から、馬体の雰囲気が前走と同じ時期を凌駕するものだった。
それは1週前追いでも確認できる。ウッドで先行する形で8F111秒0と長めをリズミカルな走り。ラスト1Fも11秒7を馬なりで併入と最後まで脚色が衰えることなく、駆け抜けた。
「全体のフィジカルは一段、上がっている印象です」とは騎乗した太田助手。日曜には坂路4F52秒9―12秒5と秋華賞前の53秒6よりも負荷をかけている。
そして最終追いは木村厩舎流の実戦を想定したウッドでのタイトな3頭併せ。
道中は2番手で前後に馬がいるシチュエーションでも折り合いはつき、6F83秒8、5F67秒9―38秒2。そのまま直線も左右ピッタリと馬体が併さったが、鞍上がアクションを起こすことはなく、馬なりのまま1F11秒7で鼻面を揃えてフィニッシュした。
先週よりも走りのバラツキはなく、精度が上がり、よりスムーズな追い切りを消化した。ひとたたきしたことで馬体や状態もアップ。すべての面で良化した。いい形で古馬最高峰、世界を相手に戦う準備は整った。
◇…「チェルヴィニアは54キロで2冠牝馬。大きなチャンスがあると思います」。栗東での共同会見でルメールはこうメッセージした。「秋華賞はすごくいいパフォーマンスでした。いいポジションを取れ、冷静に走ってくれました。体が大きくなり、メンタルも完璧でした」と。〝古馬との初対戦です〟の質問にも「アーモンドアイの時、彼女にとっても古馬との試合は初めてで勝ちましたから。チェルヴィニアも強い馬です。54キロはいいポイントだと思います」と過去の名牝の名を出し、期待感を表した。