先週取り上げたアマキヒは、ゴール前で②着馬を差し返して新馬戦V。ラスト2F11秒3―11秒1の加速ラップが、能力の高さを裏づけている。今週も同じ国枝厩舎から日曜5R芝千八に向かうこの馬だ。ノーザンファーム空港の杉田佳祐氏に聞いた。
「5月1日と遅生まれの上、成長曲線もゆるく、成長を促しながらの育成でした。それでいて母クルミナルはクラシックで活躍したように、この馬も成長途上ながら筋肉の質はよく、しっかりしています。今後の成長を見込んで6月に本州に送り出したんです」
ディープインパクト産駒の母クルミナルは桜と樫で②、③着。その産駒のククナ(父キングカメハメハ)やアライバル(父ハービンジャー)は3歳春までの重賞で賞金加算に成功している。裏を返せば、あと一歩で涙をのむ血筋だが、いとこのアルテヴェローチェ(父モーリス)はサウジアラビアRCを豪快に差し切りV。サートゥルナーリア産駒のこの馬も続くか。
「体高が低いわりにフレームがしっかりしているので、これからつくべきところに筋肉がついてくれば楽しみです。トレセンで時計が出ていますからね」
デビューに向けて先月17日にウッドで1F10秒8をマーク。その後も併せ馬を重ねて今週は、戸崎を背に同期のダノンアンチュラスの内に潜り込んで1F11秒8でフィニッシュだ。軽い脚さばきから良馬場でのスピード勝負が合いそうだ。