もはや年1行事!? 今年もあるかルメールのGⅠ3連勝

公開日:2024年10月24日 14:00 更新日:2024年10月24日 14:00

 ルメールの勢いが止まらない。

 秋華賞をチェルヴィニアで制し、先週の菊花賞もアーバンシックで技ありの勝利で決め、GⅠを連勝。春の「GⅠを勝つジョッキーがすべて異なる」という流れはどこへやら。オークスもチェルヴィニアで勝っているから、今年のGⅠを3勝していることになる。

 JRAの通算GⅠ勝利は先週の菊花賞で「53」に。そんなルメールが最も得意としているのが、この天皇賞・秋だ。

 GⅠ別では最多の5勝をマーク。特に近年の成績は凄く、18年レイデオロ、19、20年アーモンドアイで3連覇。21年のグランアレグリアは③着だったが、22、23年とイクイノックスでまた連覇を成し遂げ、前6年では5勝③着1回という成績だ。

 では、GⅠ3連勝はそう簡単にはできない? いや、ルメールは過去に何度も達成している。

 最初は17年の春シーズン。ヴィクトリアマイル=アドマイヤリード、オークス=ソウルスターリング、ダービー=レイデオロだ。

 次は18年の秋。秋華賞=アーモンドアイ、菊花賞=フィエールマン、天皇賞・秋=レイデオロで3連覇し、翌週はJBCスプリントをグレイスフルリープで勝利。この年の“JBC”は京都で行われており、JRAのGⅠ騎乗機会4連勝である。

 また、19年は春に桜花賞=グランアレグリア、皐月賞=サートゥルナーリア、天皇賞・春=フィエールマンで3連勝。20年は天皇賞・秋=アーモンドアイ、エリザベス女王杯=ラッキーライラック、マイルCS=グランアレグリア、ジャパンC=アーモンドアイで4連勝。21、22年はなかったが、23年は菊花賞=ドゥレッツァ、天皇賞・秋=イクイノックス、エリザベス女王杯=ブレイディヴェーグで3連勝。大げさに言えば「年1回の行事」のようなものだ。

 また騎乗するレーベンスティールの田中博厩舎との相性も抜群。現在、昨年の函館記念、オールカマー=ローシャムパーク、今年のエプソムC、オールカマー=レーベンスティールと重賞騎乗機会4連勝なら、今年の通算成績が19回騎乗して〈14212〉。勝率・737という驚くべき成績を残している。

 またこの秋も恒例になった(?)GⅠ3連勝となるのか。他のジョッキーの奮起にも期待したいところだが……。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間