【天皇賞・秋】リバティアイランド、自然とギアが上がり1F11秒3 体の張り、厚みが違う

公開日:2024年10月23日 14:00 更新日:2024年10月23日 14:00

1週前に1F10秒8をマーク

 2歳時の阪神ジュベナイルF制覇から3歳の秋華賞までGⅠ4連勝を達成。続くジャパンCではイクイノックスの②着に好走してみせた。

 今年はドバイシーマクラシックに挑み③着。その後に軽度の右前脚種子骨靱帯の炎症があって休養。春、夏を全休して9月18日に栗東に帰厩した。翌日には早速、坂路入り(4F64秒9)して調教を再開し、25日には4F57秒0。馬体もひと回り大きくなって、歩く姿にも堂々とした雰囲気が漂っている。

 圧巻だったのは1週前のCウッド追いだ。川田に派手なアクションは一切なし。感触、状態面を確認するような丁寧な騎乗で6F80秒2、ラスト2Fは11秒1―10秒8! この数字でも目いっぱいに走っているように見せないのは、フォーム自体も大きくなっているからだろう。

 今週火曜は坂路で流して、けさは助手がまたがってCウッドで単走追いでの総仕上げだ。

 道中はリズムを重視した馬なり調整。それでも残り100メートルあたりから自然とギアが上がる感じで1F11秒3。全体時計は6F85秒5―37秒9だった。

 まだ良くなる余地もあるだろうが、馬体の厚みや張りはとにかく目立っている。始動戦としては文句なしの状態に仕上がったのではないか。

「ここで素晴らしい走りをお見せできればと思い準備してきています」(川田騎手)

〇…「ご心配おかけしました。こうして会見に出られるほどですから大丈夫です」とは共同会見での川田。先週の落馬のアクシデントに触れ、こう話した。自身が乗った1週前追い切りを「正直、休み明けの雰囲気は否めないが、それでも内容としては十分ないい動きでした」と評価。コース脇で確認した最終追いも、「先週よりも精神面が楽になったという話を聞いた上で見ましたが、とてもいい雰囲気で馬場に入っていきました。その後のリズムも良く、直線もいい雰囲気で終えることができていた。見た目にもいい状態」と。最後は「ここで素晴らしい走りをお見せできればと思い準備してきています。全力で応援していただけたら」と締めた。

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