【天皇賞・秋】ドウデュース王座奪還へ
公開日:2024年10月22日 14:00 更新日:2024年10月22日 14:00
「すべてで結果を出したいです」(武豊騎手)
ドウデュースが秋初戦を迎える。
2歳時に朝日杯FSを制すと、翌年のダービーではイクイノックスを下して世代の頂点へ。そして4歳シーズンの昨年は有馬記念を制覇。デビュー以来、毎年ビッグタイトルを手にしてきた。
5歳を迎えた今年は、さらなる期待がかかったが――。
3月のドバイターフは直線で前が壁になり、目いっぱい追えず⑤着。そして国内復帰戦となった前走・宝塚記念は、重馬場に泣かされて末脚を生かせず。不完全燃焼の⑥着に終わった。
いずれも力を出し切れていない分、悔しさはより大きい。
コンビを組む武豊は「今年の2戦は結果を出すことができず、人馬ともにモヤモヤがたまってる感じ。当然、“今度こそ。こんなもんじゃない”という思いです」と巻き返しへの思いは強い。
捲土重来を期して挑む秋初戦。復権に向けて調整にも力が入る。
9月12日に帰厩すると14日には早くもCウッド入り。そこから徐々にピッチを上げて、29日のCウッドでは持ったままでラスト1F10秒7をマークと、調整はすこぶる順調だ。
そして迎えたCウッドでの1週前追い切り。武豊を背に超抜の動きを披露した。
序盤は前2頭を5馬身以上追いかける形から、向正面から徐々にペースアップ。直線入り口で射程圏にとらえると、最内から一瞬で突き抜けて4馬身先着してみせた。仕掛けられての反応は抜群で、回転数の速いフットワークはさすがの一言。 6F79秒9―36秒3、1F11秒0の豪快デモにレジェンドも「やっぱり普通じゃないですよ」と目を細めた。
「相変わらずいい。馬場が重かったし、荒れた時間帯でこの時計ですからね。言うことなしです。今年で最後。ラスト3戦ですから、すべてで結果を出したいです」
王座奪還へ向けて、仕上がりは文句なし。まずは秋の盾を手中に収める。