毎日王冠のシックスペンスが早くも重賞4勝目 今年の3歳世代は相当に強いか

公開日:2024年10月10日 14:00 更新日:2024年10月10日 14:00

 先週の毎日王冠を制したのは3歳馬シックスペンス。古馬のGⅠ馬が不在(もちろん、3歳もいない)という側面はあったが、函館記念馬ホウオウビスケッツ、昨年の勝ち馬エルトンバローズなどを退けての勝利は立派といえる。

 ただ、最近の超一流馬はGⅡをスキップする傾向があり、毎日王冠は特に3歳馬が強いレースとなってきた。19年ダノンキングリーに始まり、20年サリオス、21年シュネルマイスター、23年エルトンバローズ、そして今年のシックスペンスと、逆に古馬が勝つ方が珍しいくらいだ。

 では、一体、今年の3歳馬のレベルはどうなのか。

 この毎日王冠は「3歳上」になってからの重賞4勝目。ピューロマジックによる北九州記念の逃げ切りに始まり、クイーンSではコガネノソラ、ボンドガールでワン・ツー。そして秋競馬になると、いきなり京成杯オータムHをアスコリピチェーノが制した。

 この時点で重賞4勝は例年よりかなり速いペースだ。

 昨年の3歳世代(現4歳)は11月5日のみやこS=セラフィックコールが4勝目。一昨年は10月30日の天皇賞・秋が4勝目。勝ち馬はあのイクイノックスだ。近年最強とも言われるこの世代よりも、早くに古馬相手に重賞Vを積み重ねている。

タイム面での裏付けも

 また、今年の3歳はタイム面でも優秀だ。レースレコードも多く記録されている。

 短距離では前記ピューロマジック葵S勝ちの千二1分7秒1が、23年モズメイメイと並んで最速タイ。千四ではダノンマッキンリーが勝ったファルコンSが1分20秒2で史上2位だった。

 マイルでは桜花賞のステレンボッシュが1分32秒2で歴代3位。スウィープフィートのチューリップ賞は1分33秒1で、歴代2位である。

 千八ではビザンチンドリームのきさらぎ賞が1分46秒8のレースレコード。二千メートルにいたっては皐月賞=ジャスティンミラノが1分57秒1をマークし、コースレコードを樹立。ところが、秋になるとクリスマスパレードが紫苑Sで1分56秒6という驚愕の時計で、レコードを塗り替えた。

 確かにこの紫苑Sの日は他に例がないくらいの高速馬場だった事実は否めないが、レベルの高さを示す一端にはなる。

 果たして、今週の秋華賞ではどんな時計となるか。また、今後の重賞でも3歳世代には要注目といえる。

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