【札幌2歳S】マジックサンズ先輩たちに続く
公開日:2024年8月29日 14:00 更新日:2024年8月30日 11:16
札幌2歳Sで好成績を残しているのが須貝厩舎だ。これまで13頭が参戦して〈3217〉、③着内率・462。13年レッドリヴェール、15年アドマイヤエイカン、20年ソダシが先頭ゴールを駆け抜け、レッドとソダシは後にGⅠウイナーへ。また、11年はあのゴールドシップが札幌2歳S②着から飛躍していった。
「ウチは新馬の段階から調教で攻めるからね。それを耐えて耐えて乗り越えれば、S級の化け物になっていくんだと思う」とは北村助手だ。過去を振り返っても、その言葉には信憑性がある。
今年、須貝厩舎が送り込むのがキズナ産駒のマジックサンズだ。
函館千八の新馬戦は前半5F65秒4の遅い展開でも折り合い、[6][4][2]と自ら動いて押し切り。時計や勝ちっぷりに派手さはないが、③⑥⑦着馬が勝ち上がり、メンバーレベルも低くなかった。
北村さんは「今回が試金石」と前置きしながらも感触はいい。
「ひとたたきした上積みは感じる。自在性の高さがあるし、どっしりとしていて、何事にも動じないんだよね。背中の乗り味も古馬みたい。ウチの厩舎の2歳の中でも頭ひとつ抜けている感じすら受けるからね」
須貝厩舎は札幌で9勝と開催リーディング。2位の堀厩舎(6勝)を引き離して確定的。今週のラインアップも粒揃いでさらに数字を伸ばし、重賞で華を添える算段だ。
「札幌だけでなく、〝目指せ北海道リーディング!〟だからね」
函館を含めた北海道シリーズでは現在トップの11勝。これに田中克、堀厩舎が1勝差で迫っている。それだけに札幌2歳Sは〝落とせない一戦〟となっている。