【札幌2歳S】今年も未勝利勝ちが穴を出す!?

公開日:2024年8月27日 14:00 更新日:2024年8月30日 11:16

18、19年は続けて3連単8万馬券

 札幌の2歳王者決定戦は18、19年と続けて高配当となった。

 18年に勝ったのは、22年の中山大障害勝ちなど今はハードル界でトップ争いを演じるニシノデイジー。函館で新馬②着、未勝利①着からの参戦で28・2倍の6番人気と評価は低かった。しかし、レースは大違い。

 最初のうちは後方を追走し、3角から自ら動いていく。4角を2番手で回り、直線では鞍上のアクションに応えて、力強く伸びた。残り1F過ぎで先頭に立ち、そのまま首、首差で押し切りだ。

 ②着は門別所属のナイママ。初めての中央だったコスモス賞①着の後で4番人気だった。新馬勝ちの良血馬クラージュゲリエが1番人気で③着と続いた。馬単2万3600円、3連単8万7570円に。

 翌19年は29・4倍の5番人気ブラックホールがV。デイジーと同じく函館で新馬②着、未勝利①着だった。道中は後ろの方でじっくりと脚をためて、4角では大外へ持ち出す形になった。そこからグングン伸びて、まとめてかわして1馬身4分の1差のフィニッシュ。

 新馬勝ちのサトノゴールド、ダーリントンホールが3、2番人気で②③着に入った。馬単2万480円、3連単8万9460円。2年ともに未勝利を勝ったばかりの伏兵が人気サイドに一泡吹かせる形だった。

 実は、札幌2歳Sでは未勝利勝ちが新馬勝ちと互角に渡り合っている。

 過去10年間の優勝馬の内訳は新馬勝ちが5勝、未勝利勝ちが18、19年の他にも22年のドゥーラ(1人)、23年のセットアップ(3人)と4勝、クローバー賞②着からが1勝だ。

 未勝利勝ちの全成績は〈42022〉で、勝率・143、連対率と③着内率・214。新馬勝ちは〈55755〉で、勝率・069、連対率・139、③着内率・236。未勝利組の方がより①②着にくる確率が高い。

 今年のメンバーでは未勝利勝ちはニシノタンギー、レーヴドロペラ、ローレルオーブがエントリーしてきた。いずれも人気にはならず、穴党は狙ってみる手も。

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